Gut and Psychology Syndrome 第十...
第十一回目「GAPS食事治療– 6」
ケース・スタディ2.「アトピー性皮膚炎 –2」
前回の最後に「アトピーという症状は、一種の好転反応であるからです。」書きました。
抗生物質の大量生産が可能になって以来、全ての症状が悪い病気とされ、徹底的に症状自体を抑制してしまう治療が主流となりました。でも、その症状の多くが、実は体毒を浄化する人体の自然な働きによる好転反応なのです。塞き止めら...
Gut and Psychology Syndrome 第十...
第十回目「GAPS食事治療– 5」
ケース・スタディ2.「アトピー性皮膚炎 -1」
私が症状改善に携っているアトピーのケースでとても気になるのが、学習障害、運動機能障害、情緒障害などを併発しているお子さんがほとんどである事です。中にはこういった併発している症状が非常に軽いために、はっきり目に見える形で起こるアトピーに気を取られて、御両親すら気づいていないケースが多々あります。「家の子は...
Gut and Psychology Syndrome 第九...
第九回目「GAPS食事治療 – ケース・スタディ1.「スピーチ・ディレイ」」
今回は、GAPSの症状の一つ「スピーチ・ディレイ」について、私の経験をお話します。
話す時に躊躇する、きちんと発音できない、モゴモゴいう、吃音する、親のいう事への反応が鈍い、(酷い場合は)無反応など、症状は個人差があります。これまでに私が見せて頂いたお子さんは、1歳半から10歳前後です。またいずれのケースも、...
Gut and Psychology Syndrome 第八...
第八回目「GAPS用、食事治療 – 3.」
自閉症に代表される子供達の発達障害、学習障害と情緒障害、躁鬱病、統合失調症、アレルギー、喘息、アトピーなどの皮膚炎、摂食障害、癲癇などのGAPSは、腸の状態が原因ですので、それに適した方法で治さなければなりません。腸内細菌叢の生態が壊され、小腸上皮のシステムが崩れ消化・吸収不良になっている彼らに一番消化しにくい食べ物は、植物性の食物です。そして、壊...
Gut and Psychology Syndrome 第七...
第七回目「GAPS用、食事治療 –2.」
GAPSの患者たちは、大人も子供も同様に多くの栄養素不足が深刻です。この栄養素不足によって、発育不全、機能不全に陥っている状態が、GAPSです。「うちの子は自閉症だけど、何でも食べます。」「うちの子は、好き嫌いが激しくて食べ物の種類が数少ないです。」と色々な状態に見えるのがGAPSです。見た目に食事の習慣が良くても悪くても、彼らの体内では同じように消...
Gut and Psychology Syndrome 第六...
第6回目「GAPS用、食事治療 –1.」
今回から、GAPS患者(大人も子供も含む)のための食事治療について、お話していきます。
先ずは、GFCF(グルテンフリー・カゼインフリー)ダイエットとGAPSについてです。GFCFは、最近ではかなり知名度を上げてきました。グルテンは、穀物、特に小麦、ライ麦、大麦、オート麦に含まれるタンパク質で、カゼインは乳と乳製品に含まれるタンパク質です。
...
Gut and Psychology Syndrome 第五...
第五回目「罪の意識を超えて」
これまで子供達の急増する自閉症、多動症、注意欠陥障害、喘息、アレルギー、アトピー皮膚炎、うつ病など、GAPSの原因についてお話してきました。聞けば聞くほど、そういったお子さんを持つ御両親は、罪の意識に苛まれたのではないでしょうか?GAPSの原因と治療法を、熱心に研究し一冊の本「Gut and Psychology Syndrome」にまとめたナターシャ・キャンベ...
Gut and Psychology Syndrome 第四...
第四回目「GAPSのテーマは共存」
これまで、このコラムを読んでくださっている読者の皆様は、もうお気づきかと思います。GAPSの根本たる原因は、私たちの腸に寄生する腸内細菌叢の生態系を崩すような生活習慣です。
進化の過程で、神は、生命の中に他の生命が生きづき、助け合って健康を維持できる仕組みを創ったのです。しかしながら、人間としての心の豊かさを学ぶための大切なツールである感性を無視した...
Gut and Psychology Syndrome 第三...
第三回目「基礎知識 2–腸内細菌と免疫システム」
今回は、人間が生まれた時から、どうやって免疫システムを築き上げていくかについてお話します。前回のコラムで説明したように、腸内細菌叢が免疫システムその物であると言っても良いほど、その役割は私たちの健康に不可欠である事を思い出してください。
赤ちゃんは、外敵への抵抗力は0で生まれて来ると、考えれば良いでしょう。生まれてから、徐々にお母さんに...
Gut and Psychology Syndrome 第二...
第二回目「基礎知識 – 上在菌と腸内細菌」
GAPS( 腸心理症候群 )を理解することは、そう簡単ではありません。特に日本人は、野菜中心の食事が良いという思想が強いので、心理的に受け入れることのが大変だと思います。そして残念なことに、日本食に典型的なでんぷん類、糖質類と食物繊維(穀類、豆類、芋類)を大量に取り入れる食事の仕方が、GAPS症状の急増を助長しているのは紛れもない事実です。
...