パーソナリティと病気の関係

20年前、ニューヨークに来たばかりの英語の出来なかった私が、夢中で読んだ本があります。 「Sybil (シビル)」。 シビルと言う名前の、多重人格症の女性について書かれた本です。その当時多重人格症は、アメリカでもまだ良く知られていませんでした。この本は、シビルの精神科医の記録を元に著者であるFlora Rheta Schreiberが書いた物です。シビルは、16人格でした。 この中で、私が興味を持ったのはシビルがパーソナリティAの時は癌だったのに、パーソナリティBである時は癌がなくなっていたという部分です。 多重人格症では、こういった事が間々あるそうです。同じ体なのに、...

ストレス

よくストレスのせいで、心身の調子が悪いという言い方をします。でも、必要以上のストレスを作り出しているのは、自分です。ストレスと言うのは、人生に起こる事象、イベント対する反応の仕方で、その質と量が変わってきます。つまり自分次第で、良くも悪くもなるのがストレスなのです。 今回の東日本大震災のニュースの中で、アメリカの報道記者が日本人を褒め称えていました。「日本の国民は、この非常時に文句も言わず、落ち着いて行動し、皆助け合っていて、素晴らしい。」っと。メールで頂いた、日本での皆さんについての情報の中にも、「日本人の助けあう、支えあう姿が、あまりにも美しくて・・・・・」と、ありました。震災下のネ...

I-WOMAN : May 25 2010

 

自分を変える その2

自分を変えるには、自分の中の見たくない自分を観なければなりません。 自分を変えていくプロセスの中で、大抵の人がこの壁に突き当たります。でも、これが自分を変える初めの一歩。ここを通らずして、変化はありません。 この重要ポイントを通らずに変わった振りをしている事を、私は「偽善」と呼びます。偽りなのです。偽りの良い人を演じているだけ。 これを長い間やっていると、人は先ず疲れてきます。必要以上に、疲れます。当然身体の再生力は落ち、老化、硬化が早まります。また、心身のエネルギーが循環しないので、病気になります。 「心は元気だけど、身体が・・・・・・・」や「姿勢は良いのだけど(と言...

自分を変える その1

世の中には、「自分を変えたい人」が沢山います。この人たちは、何か自分の人生が上手くいっていないと感じている人たちです。病気によって、自分の思うように人生を生きる事が出来ない人も、この中に入ります。 この中の変えたい先は、何を意味するかというと「幸福な自分」という事になります。 「幸福な自分」のイメージはどんなかと言うと、大抵、「常に、楽しそうに、生き生きと輝いている自分」という事になるでしょう。 という事は、今自分が’輝いていない事をどこかで知っているわけです。輝いていない自分を輝かせたくて、「自分を変えたい」という結果に到達するわけです。 では、「自分を変える」ために、先...

人生に幸せをもたらす姿勢 最終回 幸せの探し方 : Nov 26 2009

「心身の姿勢力を鍛える、マキコメソッド」の開発と指導に従事し、沢山の人々の心身の問題と関わってきて解ったのは、現代人の自己に対する無関心と情熱の無さです。他人の目ばかり気にして、本当の自分を生きる事を恐れている。外で良い人のフリをして、実は内心イライラしている。いわゆるネガティブな感情を出せない。さらには自分の内におこる感情を感じないという人もいます。まるで押入れの奥に見たくもないけど捨てられない何かを隠すように、沢山の目を向けて来なかった不満足な自分が、心の深いところに仕舞われています。例え沢山の友達に囲まれていようが、愛しているはずの恋人と一緒にいようが、心の中に不安で寂しがりやの...

人生に幸せをもたらす姿勢 第11回 自分らしく生きる姿勢を見つける : Nov 5 2009

良い姿勢は、人生という自分探しの旅の最高の指標でしょう。何故なら、自分らしく生きる事の出来ない理由が、悪い姿勢の中に隠されているからです。生まれて以来の人生の歴史が、姿勢です。例えば、3歳の時に2階から落ちて頭をぶつけた事を、皆さんの頭は覚えていなくても、身と心は覚えています。その時は何ともなくても、目に見えないくらい少しずつ背筋が曲がり、ずっと後になってから理由の解らない腰痛や病気の原因になる事が良くあります。身体の問題だけでなく、何となく臆病な性格になったり、イライラしたりと心の不安定の原因になるのです。ギックリ腰などの痛みを経験された事のある方はご存知だと思いますが、普段どんなに元気...

人生に幸せをもたらす姿勢 第10回 自分の身体に愛を注ぐ姿勢 : Oct 22 2009

世の中には、治療法のない難病がいくつかあります。そして、同時にそれらの現代医学では治せない病気が奇跡的に治った例も沢山あるのです。MSという、徐々に全身の筋肉、内臓までが動かなくなり、大体10年以内に死に至るという恐ろしい病気があります。MSに効く薬は、今の所ないそうです。そんな中、大変驚くべきことに、自分を愛する事でMSを完治した女性がいます。彼女は車椅子の上で動かなくなった自分の体に毎日話しかけ、まるで氷を溶かすようにゆっくり心身に溜まったストレスを解消し、すっかり治ってしまったそうです。これは、この女性だけでなく、全ての心身の痛みや問題を抱える人に当てはまることだと思います。 私のクラ...

人生に幸せをもたらす姿勢 第9回 ポジティヴ思考と姿勢 : Oct 8 2009

20年前、お金も無ければ知っている人もいない、そして英語も儘ならずという状態で、私はニューヨークへ来ました。何より自分を支えてくれたのは、母から受継いだ楽観主義と、常に前向きに生きようと思える人生に対する姿勢、ポジティヴ思考でした。「生き急いでいる」という回りの忠告も、馬の耳に念仏。「何とかなるさ」と、私は人生を全速力疾走します。「サクセスフル」とか「パワフル」とか呼ばれるようになった頃、大変な不満足感に襲われました。胸の辺りが何となくスッキリしないのです。何の迷いもなく、どんどん上向きになって行く自分の人生が楽しくて仕方がなかったのに、突然、不幸せな気分になりました。前進しようと思っても、私...