まっすぐに生きる、心の姿勢 第一回目 退行療法ケーススタディ1. : 2012

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今月から、心身一如の姿勢を目指す「マキコメソッド」の中でも、特に心の姿勢と健康が、いかに皆さんの幸せな人生の起点であるかお話していきます。特に幸せな人生の邪魔をするエゴを解消するために有効な方法として、退行療法を御紹介します。前世にも様々なパターンがあります。先ず最近私のクライアントに特に多い「魔女狩り」のケースです。

「とても苦しいです。息が出来ない・・。」彼女の全身が、硬直しています。首の回りに、赤い腫れも浮き上がっています。「何処にいますか?」「広場のような所です。」「誰か周りにいますか?」「髭をはやしています、・・お役人? 沢山の人達が見ています。」「首を絞められて・・?」「・・いえ、処刑?魔女狩り?」「何を感じていますか?」「何も感じません。」「貴方の意識は、身体の何処にありますか?」「身体の外です。」

彼女の意識は、あまりの苦しさに肉体から逃げてしまっているのです。これでは、肉体の痛みとそれに伴う心の痛みを経験する事は出来ません。人生に起こる全ての事象を体験し、そこに起こる全てのセンセーションを体現しなければ、人生で学ぶべき課題をこなした事になりません。況してや心身の痛みから逃げてしまったのでは、自分の人生に責任をとっていません。

「貴方の意識を、身体に戻してください。」「・・ああ、物凄い痛みです。」彼女は、顔を歪め沢山の汗をかいています。「貴方の心は、何を思っていますか?」「助けて~。」「誰に助けを求めているの?」「誰も助けてくれない!・・観衆を呪っています。」「呪うという事を感じてください。」「身体が燃えるようです。痛い! 全身が痛い・・。」

彼女は外に出るのが恐くて、若い頃から鬱病に苦しんでいました。前世で深く傷ついた彼女は、それを今世まで引きずっていたのです。

前世が実在するかどうかは、問題ではありません。何故か彼女の心の奥に、人生の邪魔をする人間についての悪いイメージが存在する事に注目する事が大切なのです。そういったネガティヴなイメージを、医薬に頼らず、彼女の内に秘める本能や精神の強さを引出す事で好転出来るのが、前世療法の素晴らしい所でしょう。

セッション毎に彼女は自信を取り戻し、自分を受容れる事を学び、笑顔を取り戻されました。それと共に鬱病も自然に失せていったのです。体と心は、二つで一つなんですね。