第9回 便秘を解消するためのサプリメント選び
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前回、便秘の人に良い姿勢の人はいないことをお話ししましたが、現代人は食べ物の質の低下や抗生物質などの医療品の取りすぎなどの理由から、便秘人口が増加しているようです。National Institute of Diabetes and Digestive and Kidney Diseases によれば、アメリカでは約4200万人もの人が便秘に悩まされているそうです。
食べたものは24〜48時間の間に排せつされるのが普通ですが、私が知っているメガコロン(大腸が膨張して筋肉が麻痺する病気)のクライアントの例では、3週間前に食べたものが出てきたことがありました。
便秘の原因はただ一つ、腸内細菌叢のバランスが崩れて悪玉菌が増加することです。腸内細菌と免疫グリブリンの存在によって、腸は免疫力の約90%の機能を担っていますので、慢性的な便秘の方は免疫力が下がっていることになります。長期にわたる便秘は、アトピー性皮膚炎、自閉症、ADD、うつ病、クローン病、リューマチ、甲状腺ホルモン異常、多発性硬化症、大腸癌、発達障害、神経系の病気、精神疾患、皮膚の病気とさまざまな免疫不全症候群の原因となりますので気を付けてください。
便秘を解消するには、悪玉菌退治をしなければなりません。一番初めに考えられるのは、発酵食品(プロバイオティク・フード)とサプリメントが有効でしょう。でも、これらの方法がなかなか効かないという経験をお持ちの方がいると思います。初めは効いたけど、だんだん効かなくなったということもあるでしょう。発酵食品の場合は、その質が問題なのは明らかです。でもサプリメントの場合は?便秘が続くほど腸の中で悪玉菌が増加していれば、体全体に体毒が蔓延していてもおかしくはありませんよね。特にカビ。最近いらしたクライアントさんも、「血中にカビが蔓延しているので○○を食べないように」と医者に注意されたそうです。そういう場合はこの体内全体に広がってしまっている体毒を浄化しないとプロバイオティクスが効きません。この体毒浄化に効果を発揮してくれるのがマグネシウムとビタミンCです。マグネシウムは数種類ありますし、下痢を起こすものがありますので、1日のうち何時飲むのかとか、用途によって適したものをお選び下さい。