第7回 続・悪い食生活が、悪い姿勢の原因だった!

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第7回 続・悪い食生活が、悪い姿勢の原因だった!

https://www.nyseikatsu.com/editions/729/729.pdf

腹部の筋肉の状態と姿勢は直結しています。腹部の筋肉のトーンが固すぎず柔らかすぎずにバランスの良い状態の時は、大抵、背骨が柔軟にスッキリ天に向かって伸び、健康的な姿勢を保てます。背中が丸まって、首の後ろがデコボコの段になっていたりする格好の悪い不健康な姿勢の根本原因は、この腹筋のまだらなトーンにヒントがあるのです。フィットネスの世界で重要視される下腹の奥に消化器系臓器のメインパートである小・大腸が位置することに気づいた私は、石っころのように異様に硬かったり、水の入った風船のように不思議な感じにブヨブヨしたクライアントたちのお腹に触れるうちに、何を食べたのか尋ねるようにしました。

すると、主にある2つの食べ物が腹筋の状態と関連していることに気づきました。この2つの食べ物とは、ベークドグッズ(小麦粉と砂糖の組み合わせた焼き菓子や菓子パンなど)と乳製品(加熱処理され、ホモジナイズされた牛乳から作られた市販のチーズやヨーグルトなど)です。当時はなぜこの2種類の食べ物によって小・大腸が腫れるのか、全くもってノークルーでしたが、食事と姿勢(立ち方と動き方)の関係についてさんざん研究してきた今、その理由は一目瞭然!

皆さんはグルテン・フリー&カゼイン・フリー(GFCFとも呼ばれている)ダイエットをご存知でしょうか?グルテンは、穀類に含まれるタンパク質、カゼインはミルクに含まれるタンパク質です。この2つのタンパク質は多くの人にアレルギー反応を起こすことで有名になり、これらを除去した食事療法、GFCFダイエットが生まれました。この2種類のタンパク質にアレルギー反応を起こすと、小・大腸の表面が腫れを起こし、ブヨブヨになり骨格を支えるという役割を果たすことができません。腹筋が、「エンゲージ」できない悪い姿勢の原因はこんなところにあったのです!

GFCFダイエットは、「アレルギー反応を引き起こす食べ物を避ける」というのがアイデアですが、この問題の根本原因は腸内細菌叢の不バランスによる悪玉菌の増殖によって、未消化のタンパクが腸の壁を超えて血中に入り込むことです。グルテンとカゼインに反応を起こし始めた時点で、その人の免疫機能はかなりダメージを受けているはずです。ですから、反応を起こす食べ物を避けるだけでは壊れた機能を治すことはできません。また、五臓六腑は相互関係で機能していますので、一箇所崩れれば、本人に自覚がなくてもドミノ倒しにその人の健康を保つシステムそのものがすでに崩れていっているのです。私たちの健康を維持するシステムが機能していることは、自然の摂理です。何か不自然なことが起こってしまった場合、自然のルールに従って治すしかありません。そのプロトコールが、腸内細菌叢修復のためのGAPS食事療法です。

次回はGAPS食事療法とそれに伴う正しいサプリの選び方をご紹介します。