第6回 悪い食生活が、悪い姿勢の原因だった!

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第6回 悪い食生活が、悪い姿勢の原因だった!

https://www.nyseikatsu.com/api/725/pdf/page10.pdf

GASP 食事療法を取り入れる前のマキコ・メソッドは、完全姿勢改善・再教育法として、ニューヨークではかなり知られた存在でした。そんな中、何故、突然姿勢から食事に私のフォーカスが180度転換してしまったかについてお話ししてみますね。

ダンサーからピラテス・エクササイズのインストラクターになった私は、腹部の筋肉の機能が良質の姿勢とそれに基づく優れた動きに、とても大切であることをよく知っていました。そこで私の興味は、腹部の筋肉の機能が機能しない原因究明へと向かったのです。

宮本武蔵は五輪書の第一章、地之巻で「役に立たぬことはせぬこと」と書いています。私も昔から無駄が嫌いで、母は良く「無駄も必要よ」と私を論しておりましたが、自然治癒法と兵法には通じるところがたくさんあるというよりは、主題は変わっても、それらの成功法は結果的に人生の成功法であり、その論理は結局一つなのだと思います。兵法にとっても自然治療法にとっても、悪い姿勢は無駄の多い姿勢です。また、根治を目指す治療以外の治療も無駄だと、私は思うのです。それはさておき、何故、姿勢から食事の研究に走ったかですね。

その当時、毎日のようにさまざまなクライアント達の、さまざまなお腹に触れる機会に恵まれた私は、石のように硬かったり、水の入った風船か何かのようにブヨブヨだったり、一つのお腹でもさまざまな感触がまるでダルメーションのように一定しないことに気が付きました。資格取得トレーニング中、理想的には全身の筋肉がきれいに一定のトーンにまとまること、教えられていたこともあって、この不思議な手触りに興味が向いたのでしょう。さらに、例えば、同じクライアントさんでも日によって違ったり、彼らのお腹の中で私の知らないことが起きていることに気がつきました。エクササイズのトレーナーは腹部の骨格筋については散々学びますが、その奥にある、五臓六腑に関しては誰からも何も言われないのです。でも、ちょっと考えれば4層ある腹部の骨格筋は表面的な話で、その奥に私たちの生命機能にもっと重要な五臓六腑が存在し、それぞれちょっと構造も触感も違う筋肉でできていることは医学ではすでに知られた事実で、腹筋について考える時に、何故、誰もこれらの五臓六腑を含めて考えないのか、おかしいじゃあないか?と思ってしまったんですねえ。こんなところにも西洋医学の悪い癖、リダクショニスティックな思考が出ているんです。内臓の健康状態が骨格筋の運動機能にどういう影響するのか考慮されていないなんて。この五臓六腑の筋肉のトーンが、何に影響されて固くなったり、ブヨブヨになったり、その時の状態が変化するのか?最終的に、行きついたのが食事の内容だったのです。