医療ビジネスに殺されるな(4)

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足せば足すほど不健康になるサプリメント

先日もね、ランチの席で、「先生、本当にサプリメントは必要ないんですか?」と聞かれたんですよ。もう、本当! 馬鹿みたいに猫も杓子もサプリメント摂ってますよねえ? しかも、とっても手軽に何処ででも手に入っちゃう便利なサプリメントですからねえ…。

サプリメントで病気になる、何とも馬鹿々々しい現実

私が籍を置いている国際GAPS機構プラクティショナー協会のフォーラムで、会長のナターシャ・キャンベル・マクブライド博士もプラクティショナー全員に警告しています。

博士は冒頭で「およそ6カ月前、ある患者のグループが○○○というサプリメントについて質問してきました。この製造元は、ある自閉症会議で、このサプリメントは腸内細菌を完全に修復できると、自信満々にプレゼンテーションを行ったのです。その当時、私にはそのサプリメントについての経験が全くありませんでした。今、私はこのサプリメントについての経験が多少出来ました。答えは、ネガティブです。このサプリメントは、甲状腺ホルモンにダメージを与え、粘液水腫を起こしてしまうのです」と述べ、最後に「サプリメントの使用には、細心の注意を払う必要があるということを、この経験が示しています。全ての製造会社が、自分の会社の製品について、素晴らしい効能で、非常に安全だという立場を取っています。でも、結局、本当に安全なのは自然な食べ物だけだということなのです」と。

また、酵素の研究で非常に有名なハワード・F・ルーミス博士は彼の著書『酵素 Enzymes – The Key to Health』の中で、「食物の中のビタミンやミネラルは、新鮮な物の中にしか見つからない。でも、人工的に作ることができるのも事実だ。皆さんは、薬局やヘルス・フード・ストアで買えるビタミンやミネラルが、加工された木屑や石油からできていることを、ご存じだろうか?」と書いています。

また、ニンジンの中のベータカロチンの例を挙げて、「ベータカロチンが、がんを予防するといわれているけれど、多くの実験結果では、逆にがんを引き起こしている。どうしてこのようなことが起こるのかというと、食物中の栄養素としてのベータカロチンと、薬剤としてのベータカロチンでは、その働きが大きく違うということなのである」

もう一人、私の仕事仲間で、やはりGAPSプラクティショナーのベッキー・プロトナー・ナチュロパシー博士は、彼女のブログで、「あなたのサプリメントの中に砂が!? ―もしかすると、わざわざ自分の健康にダメージを与えるためにお金を払っているのかも」というタイトルの記事の中で、市販されている多くのサプルメントが、やっぱり金儲(もう)け目的であり、それがゆえに悪質であるかを訴えています。

他にも、サプリメントの悪質さ訴えた記事や、それによって健康を害したケースの報告が、山のようにあります。

特に安くて簡単に手に入るようなサプリメントは、本当に私たちの体に必要な栄養素やミネラル以上に、ピル状に形作るための接着剤やら、味調整剤やら、カビ防止剤、防腐剤、着色料が含まれていることが多いです。また、長期的な貯蔵や貯蔵状態の悪さなどで、すでにカビが生えていたり、変色していたりするものも、かなり存在します。こういった大量生産大量販売されているサプリメントは、百害あって一利なしなんですねえ。

ちなみに、冷蔵しなければならないようなプロバイオティクスは、全然使えません!!!

皆さん、大丈夫ですか? こういうマーケティングテクニックというのは、私たち消費者を馬鹿にしているんですよ。分かりますか? じゃあ、馬鹿にされないように、騙(だま)されないようにするには、どうしたら良いのかですよね?

へっぴり腰姿勢の人がマーケティングに騙される

いいですか、皆さん? よ〜く耳をかっぽじって私の話を聞いてください。あなたとあなたの大切なご家族の健康と幸せのためです! 大抵、本当の事は耳が痛いに決まっているんです。ですから、私と一対一で面と向かってセッションを受けるのって、とっても怖〜いことなんだって、私は承知しています。へっぴり腰では、私の所へやっては来られないんです。

病気という名の体の不都合は、心の問題が原因です。どんな心の問題かって? ズバリ! 自分を生かしていないこと。もう少し、分かりやすく分析すると、「自信がない」「自己否定的」「自分を愛していない」っとなるかな。

何てったって、私には皆さんの体と心の真実が見えてしまうんですよ。どうやって見えるのかって? 皆さんの姿勢、つまり姿の勢いに、皆さんの体、感情、思考、態度など、皆さんの真実が表れているんですよ。いいですか? 姿勢は言葉なき表現です。言った言わないにこだわる人がいますが、言ったって言わなくたって、姿勢を見ればその人の真実、事実がそこに存在しているんです。つまり答えは、姿勢にあるのであって、言葉自体にはないんですよ。

例えば、「〜をしてくださいね」とお願いをする。相手は、「イエス」と言ったとする。でもその時の姿勢を見れば、本当に「イエス」なのか、実は「ノー」なのかが分かります。この人、きっと忘れるなっと思うと、大抵忘れます。こんな事がありました。セッションにきたクライアントに、毎日しなければならない宿題を出しました。2〜3日は、ちゃんとやった様子。でも、ある日フッと今日はやらないんじゃあないか? という疑念が湧きました。それで、彼に電話をして、「宿題やった?」と聞いたんです。そうしたら何と「よく分かりましてねえ、今日、僕がサボろうと思ってたこと。今から、ちゃんとやります」ですって。

皆さんの見たくない問題の根源を姿勢を通して理解し、分析し、なるべく無理と無駄のない戦略を立てて、実行していただくよう、ご指導申し上げるのが私のお仕事。迷える子羊たちを羊小屋に向かわせるのが、私のお役目ということです。まあ、小屋に無事着いても、小屋の中に入るか否かは、本人次第ですけどね。もちろんこの期に及んで、小屋の入り口でだんまりを決め込むクライアントもいます。

っと、ここで、サブジェクトをサプリメントに戻して…。

実際、「サプリメントに頼る」という言い方をしますが、つまり自分の免疫力を利用しないで、サプリメントに頼っているわけです。このサプリメントに頼ることで、自分の問題に目隠しをしようっていう態度がまず間違っている! そういう自分の人生の問題から逃げ回っている人は、あらゆる面において「取りあえず…」的な対処療法に頼っているので問題の根源は、いつまでも、いつまでもご自分の深〜い所に残ってしまっています。この残った問題の根源が、いつまでもいつまでも取りついたゴーストのように、人生を不安するんです。サプリメントって、足らない物を補うっていう意味ですよ。心の不安をサプリメントで、補っているんですね。

ここで難しいのが、へっぴり腰だから生活習慣が悪いのか、悪い生活習慣だからへっぴり腰なのかです。生活習慣を治さないとへっぴり腰が治らないけれど、へっぴり腰では生活習慣を治せない。チキンが先か卵が先かみたいな関係になっちゃっているので、どこから手を付けたらよいか分からないみたいなところがあるんですねえ。もう、適当なところで清水の舞台から飛び降りるしかないわけです。