からだと心と魂のつながり「真我を開くセルフヒーリングへの道」マキコ・メソッド(2)

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「本当の自分」の追求と健康のつながりについて(1)

今回は、Q&Aをお休みして、私が約17年間に2500件を超えるセッションを通して、クライアントさんたちと分かち合いながら、実践で得た健康に関する経験と知識を基に、「本当の自分」の追求と健康のつながりについて書いてみます。

まず、東洋医学では、西洋医学のように、全ての人に共通の、これでなければいけないといった基準になる数値は存在しません。皆さん、ご存じのように五臓六腑間の気の流れが調和しているか否かで、病気であるか否かを決めます。それぞれの人がそれぞれ異なった気の調和を有するのが自然で、治療も、その一個人が人生を楽に生きることができるように、気の調和を整え直すことが治療となります。病気であるかないかの基準が、対他人ではなく、本人の体と心と魂間を流通するエネルギーの調和なのです。つまり他人と比べて良し悪しを決めるという考え方がないということになります。それぞれの人の気の調和は違って当たり前で、それは個性の一部でもあるのです。さまざまな気の調和がさまざまに異なる能力を持つ人間を作り出すことで、家族、仕事、社会など人が集まる場での役割分担ができるのです。それ故に、それぞれに特有の能力を共有し、助け合いながら生きることが自然なのです。調和した人間の集まりが調和した社会を作り出すということなります。もちろん、最終的にはそれが地球全体の調和につながるわけです。

また、一般的に、都合の悪い症状がある状態を病気と呼び、これが悪い状態であると考えますが、森羅万象の一部である人間の体の仕組みは、都合が悪いか否かを考慮して作られているわけではありません。病気と呼ぶ症状の多くが、実は私たちを守る免疫機能のなせる業、ナチュラル・デトックスなのです。進化の過程で生じた生命の自然な目的は子孫繁栄だけなので、その種族全体が存続できるか否かだけが問題であって、一個人が健康を保っていて幸せを感じているかなど、全くもって考慮されていないのです。大体、何が幸せであるかなんて、それこそ個人差があるわけですから、自分が幸せであるか否かを、隣の芝生を見て決めること自体、理不尽です。結果として、心身共に強健で、「人間として有能」な一個人が人間の種族を残していくことができるというのは自然の摂理なのです。それは、野生の動物の生き方から十分に学べることです。

この点については、人間の方が動物に劣ると言えるでしょう。この「人間として有能」とはどういうことかというと、これが自分のために「100%健康で幸せな人生」を築いていくことのできる人間なのだと私は思います。自分が100%健康で幸せでなければ、心底、他人を思いやることや愛することなどできません。それだけの体力と心の余裕がないからです。いわゆる「良い人」になるためには、体力が必要です。

この自分のために「100%健康で幸せな人生」を築くためにこそ、多くの方が探している「本当の自分」を目指す必要があるのです。体でも心でも、病気という状態を抱える人は、私が知る限り自分とは別の誰かを生きようとしている人です。多くは、親や社会が良しとする人間像を、無理して自分に当てはめているので、本人は呼吸もままならないくらい窮屈な思いをして生きているのです。この状態では、当然、体の循環機能は低下してしまいます。それで体の歪(ひず)みに体毒がたまって病気になるのです。この体の歪みがどのようにしてできるのかといいますと、体の外から食べ物や空気、水などに含まれて入ってくる、消化力を超えた毒によるショックと、親や他の家族を含む対人関係による心理的・感情的なトラウマが主な原因です。「三つ子の魂百まで」とはよく言ったもので、免疫機能の発達しきっていない弱い幼いころに、内臓の壁を構築している筋肉組織が極度に緊張するような経験をすることで、その緊張が癖になってしまうといったことが間々あるのです。この緊張が体の歪みの原因です。この歪みは、皆さんの体の姿勢に現れ、体の姿勢は心の姿勢として、それに伴う皆さんの言動に現れているのです。簡単に言えば、長い間にたまった、体の緊張と感情のしこりが原因となって人間は病気という状態に陥るのです。

しかしながら、体の緊張と感情のしこりがゼロになるのは死に至った後なので、生きている間に医薬品などによって、無理やり自分ではない誰かの基準にはめられてしまうことで自我を失うと、生きる気力、自己を発揮する元気、他人と異なるユニークさを表現する勇気などが失われて行ってしまうのです。つまり、西洋医学の間違った解釈と利用の仕方による人間の画一化によって私たちのアイデンティティーが希薄になっているのではないでしょうか? これに加工食品に含まれる化学物質の影響も、無視できないものがあるでしょう。「本当の自分」を生きるには、ご自分を自然な姿に戻さなければなりません。もし、皆さんが勇気を持って、ご自分の自然な姿の発掘へと向かうのであれば、病気は自然に消滅してしまうのです。「本当の自分」が、病気であるはずはないのですから。