Q&A〉深くなってきた歯茎と歯の間の隙間。手術すべきか?(1)
Q 歯医者から歯茎と歯の間の隙間が深くなってきていて、手術をしなければ、歯が抜け落ちてしまうと言われました。手術をするべきですか?
A 「歯茎と歯の間の隙間が深くなってきていて」が何を示唆するかというと、心臓のポンプ機能が衰えているということです。もしかしてあなたは心配性ですか? もし、この症状に最近お気付きになったのだとしたら、あなたはきっと40代後半から50代前半の方ではないでしょうか? そしてあなたの心配性は小さい頃から培ってきてしまった悪い癖ですね。あなたは何でも先回りして準備万端整えてしまわないと不安になる人です。
でも、先回りして準備万端整えてしまうことで、あなたの予想と異なることが起こった場合は、すぐに方向転換できませんね? そして、いつでも失敗しないように心配していなければならなくなる。ですから、いつもドキドキして心臓に負担が掛かり、ということは当然、肺の機能にも負担掛かって100%開放できず、常に呼吸が浅いので常に疲れている。でも、この状態はあなたにとって、失敗、不覚、不良、落第などの解釈とそれに伴うセルフイメージを作り出してしまいますので、それを払拭してくれる何か瞬間的に元気にしてくれる刺激を求めてスケジュールをいっぱいにし、さらに疲労困憊(こんぱい)するというパターンを繰り返して生きてきたのではないでしょうか?
からだと心は一つです。健康なからだを作るには、からだにだけ働き掛けてもあなたが満足できる結果はでません。からだと心の両方に同時に働き掛ける必要があります。からだの中心には、生命に直接関わる五臓六腑が位置します。その大切な中心核の健康維持を保つために、自然と、内から外に向かって老廃物や体毒をリリースする仕組みになっています。からだの浄化機能が正常に働いていれば、体毒は、尿、便、汗、涙、呼吸、感情などとして体外へスムーズにリリースされます。もしその機能だけで賄えなかった場合、どこへその余剰分の体毒を出そうとするかというと、5カーディナルラインといって、体幹からチューブのように突出している四肢と頭部なのです。症状と呼ばれる人体の表面に出てくるさまざまな状態は、からだの中心に溜(た)まる余分な圧迫を調整している機能が正常に働いているために起こる現象です。歯はなくても心臓がなかったら生きてはいけませんよね。
長い間、あなたの心配性から来る過剰分のストレスは、心臓から一番近くて開きやすい場所である口に向かってリリースされてきたのでしょう。でも、上記にご説明しましたように、失敗を恐れるあなたは口から出てくるネガティブなエネルギーを、歯を食いしばって止めてきたのではないでしょうか? つまり人目を気にして自分を素直に表現していないということです。こうして口の中の循環を止めてしまうと、口の中は常に外から侵入してくるばい菌の宝庫となってしまいます。このことが、さらに状況を悪化させてしまうのです。
まとめますと、あなたの歯茎の問題は、心臓のポンプ機能の衰えによる体内外の圧力のバランスの悪さとその根本原因である心の問題から来るからだの硬化による、老化ということになると思います。ですので、歯茎の手術をしても、心の習慣を治さなければ、歯茎の別の場所に同じような現象が起こるか、あるいはあなたの心臓のストレスの発散口になっている歯茎を手術で抑制してしまうことで、発散できずに溜まったストレスが心臓へもどる場合もあるでしょう。その場合は、心肺系の病気になることもあります。また、こういったタイプの方は、副腎疲労を引き起こしている可能性もかなり大きいですね。
心臓の若さと元気を取り戻して、歯茎の回復と健康維持に努めなければなりません。それには、心配性という心の健康の問題に取り組む姿勢が大切です。
ボケーっとする時間が大切
すぐにできる対策としては、まずは、心の底から緩むようなことをするのが良いと思います。例えば、ボケーっと眺めていられるような無意味なテレビ番組を見る。ファッション雑誌やショッピングカタログを眺める。(余計な物を買ってしまわないように、気を付けて)お友達とゆっくりおしゃべりをして、ゆっくりお茶を飲む。ビーチや公園で、ボケーっとする。
歯磨き粉は毒です。口に入れないで!
また、歯と歯茎のお手入れですが、歯磨き粉の使用を中止し、シーソルトとベーキングソーダで毎日、朝と夜の2回、優しく隅々まで磨いてください。ゴシゴシやらないこと。歯磨き粉は、口の中の常在菌を殺してしまいますので、口の中の組織の回復の邪魔をしてしまいますので。歯茎の炎症を指摘されインプラントを勧められた私のクライアントさんが、この方法を1年間試し同じ歯医者に行った結果、歯茎の炎症はすっかり治っているので、インプラントは必要ないと言われたようです。
心の元気をサポートする栄養は、良質の脂肪!
これに加えてお食事ですが、心の栄養は良質の脂肪ですので、卵黄、バター、ラード、ヘビークリームなどを多めにとると、心の緩みと共にからだも緩んできます。コレステロールと心臓病との関係は、ここ数年の間にそれが間違いであったことが証明されていますので、ご心配なく。実際私のオフィスでは、GAPS食事療法を基本とした高脂肪食事療法で、うつ病や統合失調症のクライアントたちが、とってもスムーズに精神疾患薬の服用をやめることができ(彼らの精神科医と連携して)、止めた後も人生の不安と薬なしで付き合っていけるほどに回復しています。また、あなたの状態から推測するに、腸内細菌叢のバランスが悪くなっていることが考えられますので、良質のプロバイオティクスを服用されることをお勧めいたします。
以上のような方法で体機能が正常化しスタミナが上がってきたら、心配性の原因で心の奥底にこびりついている感情のデトックス、およびトラウマの解放を目的としたセラピーをお勧めいたします。多くの方の間違いは、体機能が正常に機能していなかったり、スタミナが落ちてからだが疲れている時に、心や魂の問題に取り組むことです。からだに問題があるのに、心は心底ハッピーなんてことはあり得ません。それはからだと心が一つであることを理解していないか、それを認める能力に欠けているとしか思えません。からだに問題を残したまま、心の問題に適切に向かうことは、からだの存在を無視できない人間という存在においては不条理です。