第二十三回目「乳児用の粉ミルクと健康との関係」
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乳児期の粉ミルクの利用と成長後の健康との関連が、最近の研究により明らかになってきています。
過去およそ1世紀に及ぶ追跡調査の結果、乳児期に粉ミルクで育った赤ちゃんは、その後の成長過程でアレルギーや糖尿病1型と2型などの免疫不全の病気に罹る率が、母乳で育った赤ちゃんに比べて非常に高くなることが分かっています。粉ミルクには人体が消化・吸収しにくい加工された材料が多く含まれ、カロリーばかりが高く結果的にインスリンのレベルを上昇させやすいとされています。ウェストンプライス財団の栄養士、シルビア・オヌシクは、「粉ミルクで育った乳幼児は、病気に罹りやすいだけでなく、重度になりやすく、その頻度も高い。また、乳幼児突然死症候群で亡くなる率も高まる。米国の白人を対象にした調査の結果、母乳で育った乳幼児と比較して、入院しなければならない病気に罹るケースが14倍にもなる」と報告、神経学者のデイビッド・パールムター博士と機能性医学者のマーク・ハイマン博士の「食事をするたびに自分の遺伝子に命令するようなものだ。食物があなたの遺伝子をその場で変えてしまうのだ」との意見を紹介し、食べ物が遺伝子に与える影響についても触れています。
粉ミルクは、砂糖、脱脂粉乳、植物性油脂と、発音できない名前のついた合成加工、または合成化合された化学物質のカクテルです。パッケージを開け、お湯を注いで混ぜるだけ、カップラーメンと何の変わりもありません。そんなお粗末な食べ物で、生まれたばかりの赤ちゃんが心身共に健康な人間に育つでしょうか?母乳が十分に出ないお母さんは困りますよね。でも、粉ミルクを使わなくても、自然で本物の食べ物を使ったベビーフード用レシピが今では簡単にインターネットで入手できます。
乳幼児は、母親の体の一部のようなもので、母親の心身のバランスが取れて健康であれば十分な母乳が出るようにと自然の仕組みが作られているのです。これから赤ちゃんを授かりたい皆さん、幸せな家庭を築くために、今から準備を始めてください。