第十八回目「金と嘘と砂糖に侵される健康、それを許しているのは貴方」

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第十八回目「金と嘘と砂糖に侵される健康、それを許しているのは貴方」

www.nyseikatsu.com/api/601/pdf/page08.pdf

ニューヨークタイムズ紙は9月12日、「砂糖産業がいかにしてその責任を脂肪に負わせるに至ったか(How the Suger Industry Shifted Blame to Fat」とのタイトルの記事を掲載しました。それによると約50年前、砂糖の摂取による健康上の問題、特に心臓病との関連を隠すために、砂糖産業が今は亡きハーバード大学の科学者たちを、現在の金額にして約500万円で買収し、心臓病などの原因が飽和脂肪酸(バターやラードなど主に動物性の脂肪で、融点の高い酸化しに食い脂肪)にあるとする学説をねつ造していたことを記録した文書が発見されたというのです。私たちの健康に関する情報が、いかに金と嘘で操られているか!とうことです。

記事の内容を夫に話すと「そんなこと、みんな知っているよ」と。時々私に隠れてアイスクリームを食べている彼。騙されていると知りながら、悪いと知りながらなぜ甘いものには「意思の力」が利かないのでしょうか?

私たちの多くがすでに砂糖中毒になってしまい、悪い習慣が変えれないということでしょうか?それにしても、ちょっと情けない気がしませんか?さらにその記事は、今年6月、アソシエートプレス(AP)が、「キャンディを食べる子供たちは、そうでない子供達に比べて体重が軽いという考えを支持する研究に、キャンディ生産者が資金提供をしている」とレポートしていることにも触れています。ここには「ダイエット」の名に隠れた巧妙なトリックが仕掛けられていると感じませんか?

砂糖は体内で消化される過程で、摂取された他の必須栄養素の約4倍を奪うといわれています。つまり、砂糖を食べるほど、私たちの体細胞は老化または硬化に向かうのです。そして、脳と体の正常な発育において、良質でバランスの取れた栄養素を常に必要とする子供達が、市販のお菓子など白砂糖や合成甘味料が多く入った食品を必要以上に摂取した場合は、発育不全を起こし、体重が増えないと言った問題に陥ります。

全員とは言いませんが、残念ながら科学者も政治家もすっかり「金の亡者」になってしまっているのが現状のようです。悪い食習慣を改善するには努力が必要です。しかし大変なのは最初だけです。食習慣を変えて体力がついてくると、その後は楽になります。素材の本来のおいしさへの気づきもあります。みなさんも食習慣を見直してみませんか。