第一回目「GAPSとは何か?」
皆さん、こんにちわ。今回から英語の文献がないために日本人にはあまり知られていないGAPSについて、お話していきます。
GAPSとは、「Gut and Psychology Syndrome」の短縮語です。Gutは、腸。Psychologyは、心理学。Syndromeは、症候群。つまり「腸と心(脳)の関係から来る、あらゆる症状」といった意味です。このGAPSに入る症状は、子供達の発達障害と学習障害、情緒不安定、自閉症、アスペルガー症候群(ASD)、多動症(ADD、またはADHD)、統合運動障害、強迫症候群、躁鬱病、双極性障害、統合失調症、アレルギー、喘息、アトピーなどの皮膚炎、摂食障害、癲癇などを含みます。これらの症状を、GAPSまたはGAP症候群と呼びます。これらの症状は精神病ではありません。ですから精神科、あるいは神経科に行っても解消されません。
何故ならGAPSは、腸内環境のエコ・システムが不調和になる事が原因なのです。特にこのような症状を持つご自分のお子さんに驚いて、どうしたら良いか途方にくれる親御さんにとっては、目に見える異常な状態自体に気を取られるのは、仕方がない事だと思います。でも、症状自体は結果でしかなく、その原因は思ってもみない全く別の所にあるのです。GAPSは、現代医学が見事にはまってしまった落とし穴とも言えます。GAPSは、何世代にも渡って人間のネイチャーを無視してきた結果の、生活習慣病です。ですから、生活習慣を変えなければ、治癒しません。
西洋医学的な対処療法が通用しないという事を、自然治癒の真の良さを知っている皆さんはすでにお気づきですね。それが証拠に、オンライン上にお母さんや興味のある方同士の、自然療法についての情報交換が溢れています。薬に頼りすぎず、自己治癒力を生かそうと言う試みが広まってきています。でもその控えめすぎた広がりが間に合わずに、酷いアトピーや自閉症などに苦しむお子さん達が、アメリカ、イギリス、日本などの先進国に急増しているのも事実です。
自閉症のお子さんが急に増えてきたのは、ここ15年くらいでしょうか? 2012年3月30日付けのMetroによれば、「アメリカでは、現在88人の子供に1人の割合で自閉症であるという記事が掲載されていた。これまでで、最高の推移である。これは、2006年から25%の増加、2002年からは、2倍の増加だそうだ。何が原因かの研究がもっと必要であり、すでに自閉症で困っている人達へのサポート・サービスが必要である。」とありました。