人生、短いようで長く感じるときもありますよね？ 大小、様々な壁に何度もぶち当たるでしょう。
ぶち当たった時に、一番大切なのは自分の弱みと向き合う事ですね。・・・、そう、わかっていても、なかなか難しい。
大抵ぶち当たる壁は、対人関係。
でもね、この壁が、皆さんの人生における一番良いレッスンなのですよ。このレッスンに向き合わず、自分の弱さに向き合わずに逃げたらどうなるか？
この壁がまた必ず貴方を襲います。次回は、もっと大きな壁になって。同じ壁なのに、前より大きく感じるんですね。何故なら、過去に同じような壁を超えることができずに固まってしまった部分が、自分の中で時間とともにさらに固く大きくなってしまうからです。だから、今ぶち当たっている壁から逃げて、次回また同じような壁に戻ってきた時は、向き合うのにもっと大きな恐怖感と付き合う事になってしまうのです。
多くの壁にぶち当たった人がとる行動は、住む場所を変える、仕事場を変える、パートナーを変える、あるいはうつ病、またはニートになって閉じこもる・・・、他にどんな方法があったかしら？ ああ、ありましたよ、自分の人生が上手くいかない事を他人のせいにしまくる。それでは、もっと自分の首を絞める事になってしまいますけどね。
でも、このぶち当たった壁は貴方の中に存在するので、自分の外側を変えても何も解決しません。解決しないばかりか、逃げれば逃げるほど、貴方に絡みついてきます。逃げた瞬間は、すっきりしたような錯覚に、束の間、陥ることができるでしょう。でも、気が付けば、また、その同じ壁の前にいる自分に必ず気が付きます。堂々巡りで、疲れちゃいます。
ですから、絶対に逃げてはいけません。壁にぶち当たったと思ったときから感じている心の壁がぶち壊れるまで、そこに居座るのが一番なのです。そう、「居座る」というのは、この場合、その状態を表す最適の言葉でしょうね。
デ～ンと、図々しく居座るのです。
私の知人の話をしましょう。アメリカの南部のお医者様の家庭で育ったお嬢さんなのですが、ニューヨークへダンサーになる夢を追ってきました。しばらく、頑張っていたのですが、ダンサーとしては全く実らずにいたところ、「腰の付け根を壊してもうダンスが踊れないから」と音楽に転向しました。音楽に転向したのは良いのですが、ダンサーの時にぶつかった問題と同じ問題にぶつかって、ある所から先に進めません。その問題とは、自分の弱さをみないので、自信のなさを克服できない事でした。ダンスでも音楽でも、ある程度は進んでも、そこから大成していかないのです。
能力はあるのに、裕福な家で何でも与えられて育った彼女は、自己確立できておらず、自信を育てることが出来ないのです。自信を育てる事が、どういう事か学んでこなかった彼女は、思いっきり自分の能力を発揮しきれないのです。
自分の心地の良い所までは能力を生かす事ができても、それ以上の、経験の浅い、あるいは経験した事のない新しいレベル、つまり高レベルの精神力を要求される場に来ると、必ず何らかの言い訳を作って逃げてしまうのです。競争の激しいニューヨークで、成長できない自分にぶつかったら、本当につらくなってしまいます。そんな頃、ちょうどあのセプテンバー・イレブンが起こって、彼女は「ニューヨークは、危険だから。」といって、アメリカの南部へ引っ越していきました。アメリカの南部なら、ニューヨークである程度やってくれば、それだけでステータスになりますから精神的に楽です。果たして、それで彼女が幸せになったでしょうか？
数年前に、アメリカ南部で得た仕事も期限切れになり、今度はフィラデルフィアに引っ越してきました。でも、本当は期限切れにしてしまったのは、本人なのです。期限が切れる前にもう一歩心の成長を遂げていたら、さらに活躍する場を与えられていたでしょう。
私たちがぶつかる人生の壁は、それまでも何度もぶつかっているはずなのです。ただ、大抵は、今まで気が付かなかったか、気づかない振りをしてきてしまったかのどちらかです。
年齢がいって、体力がなくなってから精神的成長にチャレンジするのはかえって大変です。また、それまでの長い時間が勿体ない。
ぶつかった問題を解決した後の結果は同じです。できる事なら、お早目に体当たりしてみる、あるいはトコトン居座ってみる事をお勧めいたします。
そのためには？貴方の年齢にあった、体力を養っておくことです。皆さんの心の壁をぶち破る事が出来ない理由は心にはありません。その弱さは、１００％体にあるのです。
体が心をサポートできない理由は、生活習慣にあります。っと、全てがドミノ倒し式に、連鎖反応を起こし、自分の弱さを克服できない、大人になり切れない自分に皆さんは嫌気を指しているわけです。
先ずは、生活習慣（食、姿勢、思考）のバランスとその在り方を反省してみてください。貴方の心の問題が体にある事に気が付けたら、必ずそこから何かが変わり始めますよ。
皆さんのゴールは、最高に楽しい、とっても幸せな人生です。
