体が成長していくにつれ、その外皮が剥がれることを脱皮と呼びます。 ひよっ子は、脱皮して大人にならなければなりません。
皆さんが、「本当の自分」を探すとか、見つけるとか呼んでいるこの「本当の自分」は、実は大人の人間としての自分です。
つまり、「本当の自分」=「大人の自分」となります。
昨今のやたらなスピリチュアル・ブームを見れば想像に容易いと思いますが、要するに大人に成りきれずに悩む人間が増えているという事です。 多くの「スピリチュアル」と呼ばれる教えが、私たちの身体の存在を忘れた、あるいは無視した物であるのが、その証拠です。 これについては、別に詳しく述べてみたいと思います。
大人の身体を受け入れて、人生に起こるストレスフルな事象に、落ち着いた態度で対応できる能力を見出していく人間性の進歩が、成長としての脱皮ですが、これが出来ない人たちが世の中に溢れているという情けな~い事になっているわけです。
ここで、真に大人の人間を目指している人(=「自分の真理を追究していく道」=「前向きに生きる道」)と、そうでない人の簡単な見分け方をお教えしましょう。
先ず、声の出し方が、違います。 声を腹(臍下丹田)のあたりから出しているか、高いトーンの「可愛い」とも呼ばれるしゃがれた声を出しているかです。 この後者は、大昔に流行した舌っ足らずのぶりっ子言葉を話します。いわゆる社会人になってから、あるいは子供が生まれて親になってからも、これをやっている人は、要するに人間性が十分に大人になっていない人たちです。
誰が、大人への前進を、脱皮を、人間性の真の成長を、止めているのでしょう?
それは、その本人以外の誰でもありません。