1.「若年性認知症 糖尿病」、2. 「発育不全 話せない」、3.「赤ん坊 発達障害、自分で食べない」は、それぞれ見た目は違った症状のように見えますが、原因は同じです。
これらは全てGAPS-Gut and Psychology Syndrome 「腸と心の症候群」です。 つまりこれらの原因は、全て腸内細菌叢の不調和であるという事です。
この3つのうちの2番目「発育不全 話せない」は、非常に典型的な例です。話せないと言う状態には、いろいろあります。
中耳や副鼻腔、口蓋などが毒で腫れているために発声を学べていない事が多々あります。 両耳を手で軽く押さえて声を出すと、声がこもって聞こえますが、そういった事が起こっている事もありますし、水の中で声を出したような音に聞こえている場合もあります。
また、私たち人間は、口で話すわけではありません。言葉を学ぶ時に、自分の声がはっきり聞こえていなければ、言葉を学ぶ事は出来ません。 耳の中が腫れていれば、ご両親の声も正常な人が感じ取るそれとは、かなり違った物になってしまいます。 本人は、長い間に、会話とはそういった変な音の発生によるものだと学習してきてしまった場合、突然ちゃんとした音の発声を教わっても、それが本当の音だと思わない場合もあります。 話すと聞くという能力は、赤ちゃんの頃に、そういった機能が正常に順調に発達していくタイミングとともに、周りの人の会話を真似ながら学習していくという、様々な要素が一つとなってスイッチが入り、機能が向上していくわけです。 それゆえに、「発育不全 話せない」と回りが判断する状態は、個人によってそれぞれ起こっている事が違い、どうすれば治るという決まった方法がありません。
でも、もしそのお子さんが幼稚園前であれば、食事を改善するだけで治る、あるいは深刻化せずに済むケースがほとんどです。 それはお子さんが小さければ小さいほど、その完治率が上がるのです。
次に、3つ目の「赤ん坊 発達障害、自分で食べない」は、2つ目の「発育不全 話せない」よりも深刻な場合が多々あります。 何故、発達障害の赤ちゃんやお子さんが、食べないのか、食べてもお菓子のような物しか食べないのかには、理由があります。
栄養たっぷりの肉、魚、野菜などを食べると、途端に好転反応が起こり、お腹が痛くなったり、気持ちが悪くなったり、炎症が進んだりと不快感が増してしまうのです。その不快さを嫌がって、そういう事を起こす食べ物を避けるのです。 その典型的な例が、フェノールです。 フェノールは全ての食物に含まれていますが、特に野菜や果物には多量に含まれている物があります。 GAPSでなくても、野菜嫌いは子供の常のように思っているご両親も沢山いらっしゃると思いますが、食べた時の好転反応から来る不快感を避けるために、食べないのです。ですから、もし貴方のお子さんが自閉症などの発達障害、学習障害、あるいは情緒障害ではなくても、無理にフェノールの高い野菜を食べさせるのではなく、それまでの生活習慣から彼らの腸の中で何が起こっているのかを考慮し、専門家に相談する事をお勧めいたします。 腸内細菌叢の状態を調べるテストがありますので、試してみると良いでしょう。
こういった事が起こるのは、もともと沢山の体毒を溜めているせいなので、正しい食事でこの毒を体から排出しない限り、今後様々な機能不全が起こるか悪化するかします。
最後に、1つ目の「若年性認知症 糖尿病」ですが、多分のこの糖尿病は1型だと思いますが、これもGAPSの典型的症状で、ある程度育つまで運よく直接脳へ体毒の影響が行かず普通に育っているように見える例です。 腸内のGAPSの状態も、彼らの人生の初めにはそれほど深刻ではなかった物と思われます。 それでも、このくらいは普通だろうと思われるような小さな症状や病気が、赤ちゃんの頃から色々あったはずです。 そして徐々にゆっくりその腸内細菌叢の不調和が進み、それと共に結果的に胎毒が脳へ回ったか、毒自体が直接脳に影響を及ぼさなくても、そういった機能不全が長い間続いたために、脳の細胞の再生力が衰えてしまったものと思われます。
いずれのケースも、すぐに食事改善を主とする生活習慣改善を実行する事で、完治できる可能性が十分あります。 ただ、どの場合も、食事療法を正しく行う事が大切です。