さっきまで、久々に「紅白歌合戦」から、「行く年来る年」までを、TVで見ていました。 「紅白歌合戦」を最後に見たのは何時だったか思い出せないくらい昔です。
途中から見たので、前半はわかりませんが、執りを飾った松田聖子さんと私は確か同い年?違っても1~2歳だと記憶しています。 また彼女のお嬢さんのさやかさんが、ブロードウェイ・ショーの女優イディナ・メンゼルと共演する場面がありましたが、彼女がすっかり育っていて驚きました。 それにしても、イディナとの風格の差は明らかでした。
しかしながら、日本の若い歌手たちのプロ意識の低さに、愕然としてしまいました。 声に迫力のある人は先ずいないし、フレーズの最後まで息が続かない。 だから、クライマックスの最後が、尻切れトンボ。 しかも高温は、皆そろって出ていないし、全体的に音痴?です。 若い方の女性の司会の方は、途中で言葉がシドロモドロになるし、歌手の紹介をする場目でも全て台詞が決まっているものを読んでいるらしく、身体の動きが不自然でした。 長年の経験のある方々の中には、それでもしっかりしている歌手も数人いらっしゃったのが救いです。 そんな中で総合司会の女性が、時々言葉をはさんで全体をまとめていらっしゃいましたが、彼女の頭の良さと品の良さが際立っていました。
皆さんが、一生懸命であるのは良く解ります。
しかしながら、全体的には日本の現代文化の程度の低さには、ちょっと情けないものがあります。
あのやたらとグループを作って歌っている男の子と女の子は、何なのでしょう? 堂々と一人で舞台にたって、自信をもって自分の芸を披露できない人たちの集合体?固すぎる不自然な動きと下手くそな歌は、このグループに所属している人たち全員に共通で、ちょっと風変わりな衣装を着せられて、パクパク口をあけているだけのお人形状態は、現代に特有の、自己を確立できない、人生を前進するのが怖くて仕方が無い、そしてれを隠すために突っ張って見せたりする臆病者たちを象徴しているようにしか見えません。
要するに、幼稚なんです。 人間の大人としての成長を拒んでいるように見えます。
何年か前に、日本にピラテスの指導に言っていた頃、沢山の40~50歳代の方々にお目にかかりました。 この辺りから、「年を取っても若い」と、「幼稚なまま」を履き違えている人たちが、日本国内に増加している事が気になっていました。 皆さんそろって「(人から)若いって言われまチュ~。」と口をすぼめて、昔はやったブッリコで言うのです。 開いた口がふさがらないとはこの事で、「馬鹿い~。」としかみえません。
あれからさらに自信の育たない風潮が悪化したのかしら?と思うような「紅白歌合戦」で、怒りのパワーを感じてこのブログを書いています。
もしかして、日本人の大部分が大人になれない、あるいは大人になりたくない「ピーターパン症候群」?
私がこう書くと批判的に聞こえますか? そうでしょう。 勿論私は、こういった風潮を批判しているのですよ。 何故、批判するのかって? それは同じ日本人である人々に、もう少し自信を持って、幸せに生きて欲しいからですよ。
皆さんは、批判されるのを恐れますか? 批判するのも恐れますか? 勿論批判ばかりして、問題解決に目を向けないのは絶対にいけません。
でも批判によって、何かを見出せるなら批判も必要です。
何か嫌なことがあるから、人間はそうならないように、その嫌な状態から向上しようと言う気になるのです。 嫌な事が私たちに教えてくれる事は、好きな事よりも、ずうっと沢山ありますよ。 だから嫌な事を見て嫌だと素直に感じる事が出来ないと、何も変わらないのです。
ちょっと飛躍しますが、最終的には「嫌な事」を、愛する事が出来るようになるのがゴールです。 何故なら「嫌な事」が、私たち人生の素晴らしさを教えてくれる先生だからです。
「嫌な事」や「嫌な人」を目の敵にしたり避けたりするのではなく、素直に向き合える体力と精神力を是非養って頂きたく思います。
それが真の愛への第一歩です。