今朝、NewsWatchというニュース番組を見ていて、とっても不思議な事に気がつきました。
今日のプログラムの中で、ある若い女優さんにインタヴューするというのがあったのですが、この女優さんの話し方が、とっても変なのです。言っている内容はとても堅実に聞こえるのですが、何かが私には腑に落ちなかったのです。
それで、あっと気がついたのは、口だけで喋っている事でした。
顔の鼻から上の部分が、話している間動かないのです。ニッコリ、スマイルする時も、目や額、こめかみといったそれぞれのパーツの筋肉があまり動かないばかりか、話している言葉の雰囲気と身体のボディ・ランゲージのコーディネーションが不自然なのです。
その後、奄美諸島の状況をレポートするプログラムの中で、自然保護の仕事をする、年配のおじ様が、インタヴューに答える場面でも、この若い女優さんほどではありませんでしたが、やはり彼女と共通した口だけで喋る感じがありました。
感情を表さない国民体質が、ここまで進んでしまったのかしら?っと、考えさせられました。
現代人の心の病気は、この感情コントロールのし過ぎに一要因があると私は思っています。他人の前で、あるいは自分の家族の前でも、いつも幸せそうな顔をしていなければならないっと言った考え方です。他人に御迷惑をかけないように心がけるのは当たり前ですが、全く感情を出せない、悩みを相談できない、つまりストレスを発散できないというのは、健康な社会のあり方だとは思えません。
そんな中で、人の痛みを感じない、人を労われない、困っている人を助けてあげられない、困っているのに助けを求められない、あるいは素直に受容れる事が出来ないといった頑なな、あるいは捻くれた態度を取る人が増えています。
出す場所がないので、身体を固く緊張させて感情というエネルギーを発散させず溜めていってしまう。出す時は、自分の理性によって上手に出せる量を超えているので、爆弾のようにとんでもない所で、爆発してしまう。またその爆発が怖くて、さらに心身を固くして、自分を過剰に抑制しながら生きる。まったくもって悪循環です。
最近は、皆さんも御存知のように炎症系、免疫不全系の不治の病が急増しています。私が最近手がけるGAPS系の症状をもつ子供も大人も、その予備軍です。これらの病気の発端は、1.ストレス処理能力の低下と、2.過剰に蓄積したストレスと、3.そうしなければ生きていけないかのように人々を信じ込ませている社会のあり方に、あると思います。
このブログで、何度も書いているように、感情があるから人間なのです。 感情があるから、人生が興味深いものになるのです。 感情があるから、何かを学べるのです。 感情があるから、情熱があるのです。 感情があるから、向上心が生まれるのです。感情があるから、創造できるのです。そして感情があるから、愛があるのです。
そして、愛があるから感情を出せるのだし、愛があるから感情を受容れる事が出来るのですよ。もし貴方が感情を出さないように努力しているのだとしたら、それは愛を表現しないようにしているのと同じ事。そりゃあ、まったく持って大間違いです!
まず、自分に感情(怒、哀、悲、驚、心配、不安、喜)がある事を、愛するべきです。これらの感情は、それがどんな感情であっても、貴方に躍動感を与え生き生きさせてくれます。もっと自分に、素直になってください。何故ならそれが、皆さんの健康と幸せの基本だからです。
感情自体が問題なのではなく、溜めすぎ、抑制しすぎのエクセスの部分の感情のエネルギーが問題なのです。
少し前の、何処かの新聞に、「怒りっぽい人は、心臓病が再発しにくい。」という、性格と心臓病の関係について調べた調査結果が出ていました。勿論、その後怒り続けたら、心臓病を再発しなくても別の病気にかかると思いますが、医学が性格と病気に関係がある事を認め始めているサインですよね。
顔の表情筋を抑制する事で、自然に出てくる感情表現を止めたのでは、感情豊かにはなりませんよね。感情豊かという事は、ある意味心豊かという事ですよ。感情について学ばない限り、感情豊か、心豊かにはなれません。昔は、泣いたり笑ったり怒ったりと、感情豊かな人ほど、懐が深く、心の温かい、面倒見の良い人間だったりしました。
落語に出てくる江戸っ子達の中には、そんな面白おかしい、頭はあまり賢くなさそうな、心温かい人達が沢山出てきます。(ははあ、ここが昔取った杵柄で、その大昔、日芸の落語研究会メンバーでした。)
現代人は、脳みそで考え、脳みそで話し、答える、いわゆるお利口過ぎる(私にしてみると、ずる賢く見えますが)人達が、身体で感じ、身体で表現する情緒豊かな自分に正直な人間を上回る世の中になってしまっている、いわゆる「正直者が馬鹿を見る」残念な世の中になってしまっているのです。
皆さんは、こういった社会をどう感じていますか?
私は、「口だけで喋る、口先人間」とは、お友達になりたくないです。
去年(2012年)に、マヤ暦も終わり今年は巳年の脱皮の年で、来年は午年で躍進の年と、もう話が上手すぎるくらい、全てがピッタリあっている地球大変化の時です。何処へ向かって地球が変化しようとしているかというと、実は「正直者が、馬鹿を見ない」社会へ向かっているのです。これからしばらくは、マヤ暦崩壊に伴う現象として、この「正直者が、馬鹿を見る」社会と、「正直者が、馬鹿をみない」社会と、地球は精神意識の中で、真っ二つに分かれて生きます。この「正直者が、馬鹿を見ない」社会へと精神的存在が上がっている事を、アセンションと呼びます。
来年午年は、馬の走るごとくこの現象が進む年。勿論、どちらの意識社会に住みたいか、自分の精神的存在を置きたいか、それぞれの皆さんのチョイスです。
さあ、貴方はどちらがお好きですか?
それでは全ての皆様に、