こういう人達、良く見かけませんか?
「私は一生懸命やっている!」「私はちゃんとやっている。」、そしてここにもう一つ「私はΟΟ年もやっている。」
でも、人生が上手く行かない、あるいは起こって欲しい事が起こらない、かえって状況が悪くなった・・・。
あのね、確かに貴方は一生懸命、ちゃんと、何年も、やっているかもしれない。でも、やっている事が間違っていたら?もっと良くあるのは、やり方が間違っていたら?
間違った事を一生懸命、ちゃんと、何年もやっていたら、結果は間違いに決まってます。
私がピラテス・インストラクターになりたての頃、お年を召したアッパーイーストサイドのお客さんたちは、ロマーナや彼女に並ぶ大御所先生達に直接習った事のあるピラテス常連さまばかりでした。そんな中である時あるお客さんに「あんた何年、ピラテスやってるの?」と聞かれました。「3年ちょっと・・・ですけど・・・。」と私。それでそのお客さんが「まあ、私なんて20年やってるのよ。あんたより、ピラテス知ってるわ。」だって。
まあ、私も今よりずうっと若くて、鼻っ柱も今よりずうっと強かったですから、
「へえ、その割には身体、曲がったままね。しかもそのお腹の周りのブヨブヨは、どうしたの?」
でも、さすが億万長者は心が広い、その一言で私はそのお客さんのプライベート・インストラクターとして雇われました。はったりでも自信満々の人間が認められる街なんですね、ここは。さすがマンハッタン。
Anyway, 兎に角そういう事です。
この一生懸命やりすぎる人に限って、周囲がみえません。いわゆる猪突猛進型。力を入れて我武者羅に同じ事をしたり、何時間も何年もただ続ける事が一生懸命やる事だと勘違いしている人のどれだけ多い事か。
最後の「ΟΟ年もΟΟをやっている」人には、スーパー・プライドが高い人が多いです。プライドっていうのは、全然なくても困るけれど、ありすぎても困ります。このプライドの高すぎる人は、人生が行詰まると潰しが利きません。しかもこのスーパー・プライドの高い人は、中身は実はとっても臆病者だったりするんですねえ。高学歴だったり、有名な会社に勤めていたり、社会的に地位の高い職業についていたり、金持ちの御曹司だったりする人に多いタイプです。
でもね、一生懸命同じ間違いを気づきもせずにし続けるのは、本当は一生懸命ではないのですよ。それに、気づきもせずに・・・ではなく、本当は薄々気づいていても・・・の人の方が、大多数でしょう。
間違いを正すのが恐い、何年もやってきてしまった事を覆すのが恐い、不慣れな新しい事にチャレンジするのが恐い・・・・、理由は色々あります。
でも、一生懸命やっても、ちゃんとやているつもりでも、OO年もやってきても、もし思うような答えに辿りつかないなら、やり方が間違っているのですよ。その内のほとんどが方法の選択は正しくても、それをする本人の心の姿勢が間違っているのです。
例えば、多く代替治療が良い例です。代替治療自体が間違っているのではなく、それを施すセラピストとクライアントの、それを使う姿勢が間違っているのです。
(続く)