まっすぐに生きる、心の姿勢 第六回目「退行前世療法との出会い」: Feb 7/8 2013

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私が退行前世療法に興味を持ったのは、私の父がきっかけでした。

ニューヨークに移住してから無我夢中で自分のやりたい事を追ってきた私は、ふと自分の人生を振り返る必要性 =人生の壁にぶつかったのです。それは私の心の奥底に仕舞ってあった、父に対する何ともスッキリしない思いでした。彼の方も、気にしてくれてはいても自分から電話をかける事はなく、母にそれとなくサインを出すのです。「牧は、どうしてるかなあ?」。それで「お父さんが、気にしているわよ。」と代わりに電話をしてくる母。彼が肺繊維症と言う一種の免疫不全系の病気に罹り、これは先は長くないかも知れないという勘が働き、「彼がいなくなる前に、そのスッキリしない気持ちを解決しないと後悔する。」と、それこそ神様からのメッセージがきたわけです。

その頃、ブライアン・ワイス博士の「Many Masters, Many Lives」を読んで退行催眠を知っていましたので、すぐに習いに行きました。私が3種類も催眠療法の資格を持っているのはそのためです。頑固な私は、結局どの催眠療法にも納得がいかず、いろいろなヒーリング方法を試し、最終的に別のタイプの退行法を見つけたのです。それはオーストラリアの山奥に本部を持つ、フランスのソルボンヌ大学出のお医者様が主宰するクレア・ビジョン・スクールの瞑想法でした。

この変わった退行法を通して、それまで知らなかった自分の能力、私の人生における家族の役割、そして地球に住む意味などを徐々に学ぶ事になりました。また、その時まで、面倒くさいと避けていた瞑想というテクニックにも興味を持ち、学んでいく事になりました。驚いた事に、父を嫌っていた自分から学んだ物は、私のヒーラー人生においてとても大切な事ばかりだったのです。つまり父は、私が見たくない知りたくないと無意識に心の隅に追いやっている物事の中に、実は本当に学ぶ必要のある宝物が隠されている事を教えてくれたのです。逃げる事を止め、勇気を出して自分の心の奥底に光を当て、その宝物を探し当てた時に未来が開ける事を教えてくれたのです。

「レイダース・失われたアーク」と言うハリソン・フォードが主演の古い映画を御存知ですか? 私の歳がバレてしまいますねえ。素晴らしい宝物というのは、何時でもいろいろ恐い思いをして、自分の心の不安と戦い、自分の弱さを克服できた時に見つかるんですよ。

そこから私の人生を大きく変える事になる重要な前世で、その時も私と父は親子だった事を思い出したました。(来月に続く。)