まっすぐに生きる、心の姿勢 第五回目 心の姿勢を正す「新年の抱負」: Jan 10/11 2012

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明けまして、おめでとう御座います。皆様にとって、2013年が素敵な年でありますように。日本語では抱負、英語ではresolution。何処の国であっても人間というのは、ある未来に向かう時の始まりを重んじる習性があるようです。新しい何かの節目に、心の姿勢を正すわけです。

私はある時から、抱負と言うのは自分で定めるわけではなく、棚から牡丹餅のように自然と落ちてくる物なのだと思うようになりました。脳や体を固くして考えるのではなく、リラックスして心を開いて待っている方が、的確な抱負がひらめくんですよ。それはまるで神様が「今年のテーマは、これだ!」と人生の課題を下さるような感じです。別の言い方をするなら、直感が自分の進む方向を教えてくれるんです。

抱負の最高峰は「真の自分を学ぶ事」でしょう。勿論、ビジネスで成功する事、学位をとる事、生活習慣を改める事などを通して、人間としての豊な心を学ぶわけです。自分はどういう人間なのか、どんな能力を持っているのか、そしてどんなお役目が与えられているのか。自分の言動を観察し、経験していくわけです。そして自分の真の能力を知る事が出来たら、その使い方を練習し、最終的にはそれを社会や周囲の人々を助ける事に役立てるといったように、人間としての成長と共にその目的は段階的に変化していきます。

身体的機能、思考力、感受性など、人生を歩むのに必要な物は全て授かって私たちは生まれてきています。私たちは、そういう意味でパーフェクトなのです。心の成長にフォーカスして、真の自分を学ぶ事をゴールに定めるならば、やりたい事は何でも出来る、欲しい物は何でも手に入るように出来ているのです。後は、自分を信じて興味を追うだけ。

今は亡きスティーヴ・ジョブ氏も2005年のスタンフォード大学の卒業式のスピーチで「君の愛する物を見つけろ。もし、見つかっていないのなら、見つかるまで探せ。」と言っていたのを覚えていますか? 不動産王のドナルド・トランプ氏は彼の著書「成功への道」の中で、「愛せない仕事をする事で、自分の人生を無駄にするな。」と書いています。そして2年前に他界した私の父も「やりたい事は、全部やってみろ。そうしてすれば、自分が愛する物が見つかる。」と、良く言っていました。

そして、この3人が共通して言ったのは、「自分を信じろ!」でした。