神様は、重力の働く地球で人間が人生という修行の道を有効活用できるように、体という魂の住む家を下さったのです。「健全な体に健全な魂宿る」とは良く言った物で、家の中が乱れていたり、汚かったりしたら気持ちが荒むように、体が健康でないと魂が荒みます。そして、その家の主であり管理人であるのは、皆さんご自身です。自分の土地を上手に統治する主は、そこに共存している人達も豊に潤し、ご自身も幸せです。勿論その反対もあるわけです。
最近私は、栄養コンサルタントと自閉症やアトピー、情緒不安定、学習・発達障害を食事で改善するGAPS™プラクティショナーの2つの資格をほぼ同時に取得しました。食べ物と人間の健康について集中して学んだお陰で、正しい心の姿勢が正しい食事から始まるという事に納得しました。
私たちの外側(皮膚)と内側(特に呼吸・消化器官)の両表面は、腸内細菌を含む常在菌で覆われています。この菌たちが悪いインベーダーから私たちを守る役割をになっていますが、そ生態系が崩れると、様々な心身の病気になります。腸には脳に負けないほどの神経が通っていて、物事の感じ方や感情の起こり、思考の仕方などの、個人的にも、社会的にも性格を決定する大切な器官です。この腸内細菌の善玉菌のコントロールが衰えると、悪玉菌やカビ、寄生虫などが蔓延り、毒素工場を作ります。ここで作られた毒素が、血管を通って五臓六腑や脳へ運ばれれば、皆さんの思考回路も汚染されてしまいます。その結果、集中できない、自身がない、物事が上手く進まない、イライラする、キレルなどといった、ネガティヴな人間を作ってしまいます。これを日本語では、「腹黒い人」と呼んだわけです。内視鏡などの無い時代の人々は、繊細な感覚で、これらの事を知っていたのですね。
ヨガをしたり瞑想をしたり、色々な精神修養の方法が注目されていますが、その脇でこの体内環境を乱す、農薬や食品添加物の効いたお菓子を摘んでいたのでは、何にもならないという事です。人生に対する正しい心の姿勢を学には、正しい食事を学ぶ事が必須だという事です。
最近の私は、どのような御相談でいらしても、ほほ全てのクライアントに、先ず自分に適した食事をお教えします。食事を正す事で、心身のどんな問題も、その大半が治ってしまうからです。彼らは、正しい食事を通して、自分の健康を支えてくれる腸内細菌たちとの共存や自然環境との調和の大切さを学び、さらには自分を愛するとはどういう事なのかを学んでいきます。彼らの生き生きと若返っていく生命の美しさ、そしてその変化の時を共有できる事は、私にとって喜びであり、先へ進むインスピレーションなのです。心の問題に向かうには、かなりの体力と精神力は必要です。健全な体なくして、健全な心はありえません。そして私たちの健全な存在は、地球上の全ての生命体たちとの共存に支えられているという事です。
「心の姿勢」全12回、いかがでしたか? 長い間、御愛読頂き大変感謝しております。ありがとう御座いました。