ある知人が、私に「貴方はディスオーガナイズだ!」とのたまったのです。それに対して、「ディスオーガナイズではなく、クリエイティヴなのだ。」と反論しました。
ディスオーガナイズとは、無秩序という事ですが。
この二つのジャッジメントは、人それぞれの見解で異なる物であり、異なるのが当たり前なわけです。ですからそんな事で、アキューズ(攻撃)されても困るわけです。
それは正に「貴方は私のルールにあっていない!」そんな風に怒鳴られた日には、彼女が正しくて、私が間違っている!と言われているようなものです。
つまり彼女は、自分の常識に合わない事や人を受容れるのが大変苦手な方という事です。自分の常識が、全ての人の常識であるべきだという態度なんですねえ。コレはこうあるべき、アレはあああるべきという、「べきべき人間」なんです。
勿論私も、元々はこの「べきべき人間」だったわけで、そういう自分が嫌だったわけです。また「べきべき人間」が、身体的にも精神的にもとっても不健康である事を知り、どうしたら「べきべき人間」を止めて、心身共に健康に、つまり自由に愛を表現出来るようになるかを研究した結果できたのがMakiko Methodなんですねえ。
この知人は、日本人でいわゆる英語のエキスパートなのですが、彼女の英会話は腑に落ちないのです。それで何が原因なのか観察してみると、会話中なのに、彼女の口から出てくる英語が、まるで書かれている文章を読んでいるのようなのです。
大学教授などが、本を書くとそれを読んでいるようなスーパー詰まらない講義になってしまう、そんな感じですね。
まあ英語でなくても、書く時と話す時では、言葉によるコミュニケーションはかなり違ってくると思います。会話の場合、70%くらいはボディ・ラングエージによるわけで、言葉自体の組み合わせの文法的な正しさや適切な言葉遣いよりも、話す時のリズムやイントネーション、立ち居振る舞いといった体の動きの方、つまり体現の仕方が大切なわけです。
楽譜に書かれた音楽と、コンダクターが体でする表現くらいの違いがあるわけです。
多くの「べきべき人間」たちは、この体現という事が出来ません。体がロボットのように硬直し、なんでも正しく行動しようとするのです。「間違いはいけない」のだと。ですから彼らは、常に緊張状態にあります。
ひとそれぞれ行動基準が違って当たり前ですよねえ。10人10色というくらいですから。するとこの「べきべき人間」の正しい基準も、かなり本人の好みと心の広さによるわけで、自分と違う人達を攻撃すると言うのは、かなりの我侭という事になります。
楽譜は曲げられないルールですが、それをどう表現するかはそれぞれの人の自由です。
もしコンダクターたちが、これが正しい表現でそれは違うなどと言ったら、どうなるでしょう?ものすご~いつまらない音楽になっちゃいそうですよねえ。いろいろ異なった表現、解釈、そして人生、つまりバライエティに富んでいるから楽しいし、興味深いわけですから。
いいですか皆さん、理解出来ない事があるから、つまり理解してみたいチャレンジがあるから人生って楽しいんですよ。全部経験する前に解っちゃたら、生きている甲斐がないでしょ?人生はアドヴェンチャーで、当たり前なんですよ。知らない事だらけなのだから。
化学や科学が証明出来る事なんて、存在全体のほんの一部です。解らない事を、追求するのが人生なんです。
でもこの「べきべき人間」、ほとんど現代病といえるくらい沢山の人が罹っているですよ。なんでも知っていないと不安なんです。もう、皆そろって、なんて小心者なんでしょ!
貴方は大丈夫ですか?貴方のお子さん、パートナー、他の家族、友人、知人に「べきべき人間」やってませんか?
「べきべき人間」の特徴は、筋肉や関節が固くて、伸び伸びしていない事が一般的です。また、姿勢が後ろ重心に傾きやたらと胸を張っています。歩く時には、上半身の動きが下半身の動きに遅れを取る傾向にあります。お菓子などの甘い物が大好き。砂糖は、普段固まっている身体を、瞬間的に緩ませてくれますから。皮膚呼吸もままならないくらい緊張してしている人もいます。そうするとすぐ目の前の事でも、経験のない事には気がつかない。結果的に周囲が見えない、視野が広がらない。先が見えないから、将来が益々恐いという悪循環にはまります。
この「べきべき人間」を止めて、自分の魂を自由にしてあげる事こそが、皆さんの人生のゴール。魂が真に自由になった時、皆さんは真の愛という存在になるんです。
なんてったって、それが人間の本当に自然な姿なんですから。
私たちは全員、自由なんです。そしてこの「べきべき人間」から、自分の魂を解放する事が、ヒーリングなんですねえ。
私自身この修行の道(ヒーリングの道)を一生懸命辿ってきていますが、まだまだ先は長そうです。
皆さんも「べきべき人間」から自分の魂を解放できるよう、早くこの修行の道に入られる事をお勧めいたします。