私達の消化器官のいうのは、食べ物だけでな口や鼻から入るものは全て消化します。
皆さんは消化がどういう機能か御存知ですか?
単に大きな食べ物を小さく噛み砕く作業だけではありません。噛み砕いた後が問題です。5台栄養素(タンパク質、脂質、炭水化物、ヴィタミン、ミネラル)を、食物の構成要素から仕分けし、腸壁を越えて血管内に入っても安全なように毒素を取り除き、一度血管を越えてからもさらに毒素を浄化し続け、必要な化合物を作り・・・・と、私達が生きている限りこの流れ作業を続け、私達を元気にハッピーに生きる事が出来るようサポートしてくれている器官なのです。
そのセルフ・サポート器官に大量の、あるいは少量でも毎日、毒が入って来たらどうなるか、素人でも想像がつくでしょう。
このサポート器官によって、私達の体内環境は守られています。そして体内化学のバランスも保たれています。全ての口に入る物は化学物質ですから、この化学物質のバランスが悪ければ当然体内化学のバランスも悪い結果となります。
ところで皆さんのセンス(身体で感じる感覚)やフィーリング(心で感じる感覚)が、こういった体内化学の産物である事を御存知ですか?
食べ物などの口から入る物だけではありません。いわゆる5感(身体の感覚)、思考、を含む全ての刺激が脳に伝達されて、その後の皆さんの行動になるまで、全てこの体内化学がその道を司ります。
例えば、食べ物が口から入ってくると、それが刺激です。甘い、辛い、酸っぱい、苦い、すべて刺激です。その刺激がメッセージとなって神経を通して脳に行きます。そして皆さんはその刺激に対する反応として行動を起こすのです。その間、皆さんの自律神経が反応して交換神経と副交換神経の働きのバランスを決めているわけです。このバランス、不バランスがどういった行動になるかを決めているのです。
この行動ですが、人間と言うのは、食事だけでなく、その時その時起こる事象、人間との関りなどからも、同時に刺激を受けていますので、全ての刺激のカクテルによって私達の行動が、決まるという事になります。
この二つの神経の中庸(ニュートラル)が、つまり平穏無事です。常に平穏無事な人は、めったにいません。でも、この平穏無事という心の状態を作り出す事が、私達の人生のゴールでしょう。
この交換神経と副交換神経の反応のバランス、不バランスが皆さんのセンスとフィーリングというプロダクトになります。
センスがあれば必ずフィーリングがあります。フィーリングがあれば、センスも存在するわけです。何と言っても身体と心は一つですから。
時々私のお客様に、「心はハッピーだけど、身体がハッピーじゃあない。」と言ってくる人がいますが、こういった事はありえないわけです。身体に痛みや心地の悪い所があれば、当然心は穏やかにはなりえません。勿論それをマインド・パワーで、痛くても大丈夫と自分におまじないをかけている人は沢山いるでしょう。
勿論身体は痛くても病気でも、寿命で無い限り必ず治るようにできていますから、そういった意味では大丈夫に決まっています。でも、痛みのあるその時に、心はハッピーなんて、無神経にもほどがあります。
この身体の感覚と心の感覚が一つである事を、理解出来ない方が山のように存在するようです。これは自分に鈍感という事なりますので、段々に無視されて来た心の痛みが溜り、いつか爆発しないと先に進めないと言う状態になります。 これが躁鬱病の始まりです。
あるいは「何がしたいか、解らない。」「どうして良いのか、解らない。」「面倒くさい」「生きるのが大変」「何をしても、つまらない」といった、
「自分に鈍感病」の原因です。