DNA(遺伝子)を皆さん御存知ですよねえ。
このDNAは、皆さんの人生のプループリントと呼ばれています。つまりこのDNAパターンをみると皆さんがどんな人生を歩むのか大体わかるというのです。勿論化学的には、健康面で。
とても興味深いのが、このDNAのパターンが皆さんの脈のパターンを決めてもいる事です。
東洋医学のお医者さんに行くと、脈を取ります。脈拍ではなく、脈のデザイン・パターンです。
脈のデザインと言うのは、五臓六腑の陰陽及び五行説におけるエネルギー・バランスの事です。脈の速さではありません。(念のため)
この脈のデザインは、生まれた時から全ての人が持つものです。そしてDNAと同じように、その人がどのような人生を送るようになるかこの脈パターンから、ある程度余地できるのです。
そしてこの五行説に従えば、内臓と気エネルギーにおける陰陽のバランスから、どのような性格的な長所と短所を持ち、それが健康面にどのように影響するか図る事が出来るのです。これが人間は ”今世での課題を持って生まれて来る”とか、”キリスト教で言う所の、罪を負って生まれて来るとか” 言われる所以の元ではないかと思います。この脈のデザイン(DNA パターン)は、生活習慣を正し、人生の在り方を整える事で、人生に不利に働かないように出来るのです。
DNAには、一生変える事の出来ない人種、肌や目の色などを決めるハードウェアと、生活環境や習慣で変更できる体内環境のパターンを決めるソフトウェアの二つがあります。
このソフトウェアには2つの面があり、オセロゲームの駒のように、一つのDNAが片側白、反対側黒と言ったような関係にあります。そしてその人が生きる環境に合わせて生命維持を一番の目的とし、白がでるか黒が出るか決まるように出来ています。
ただ二つの内一つを選んだ後、環境が変わってもそれに対応して別の面を出す事が簡単には出来ないのが玉に瑕なのです。
戦争や災害時などの非常時では、生命のサバイバルに都合の良い面を表に出す事が出来るように出来ています。でも、戦争が終わって平和な世の中になっていても、緊張した状態で生きるための面が出続けることによって、余計なストレスになっていってしまうわけです。
人間の性格も長所と短所は、このDNAと同じように紙一重ですよねえ。そのTPOにあわせてどちらを出すかは、本人のチョイスです。ただ、いつも同じ面を出しているとそれに慣れてしまって、必要な時に反対の面を上手く出せないという事になります。
例えば人の性格ですが、何時も柔和な人は、ある場面ではトロイという事になりかねない、自分の意見をきちんと持っている人は、やりすぎれば頑固になってしまいます。
穏やかに生きる、あるいは穏やかな人になる、つまり人間として成長するためには、この二つの極度に相反する面の内片方だけを見るのではなく、両極を受け入れる事が出来るようになる事が必要不可欠なのです。
(続く)