より良き人生を求めて、皆さんはヒーリング、セラピー、カウンセリング、ヨガ、エクササイズ、瞑想、ダイエットなど･････いろいろな角度から人生改革をお試しでしょう。といってもなかなか切羽詰らないと、重い腰をあげる所まで行かないというのも本音だと思います。
そして重い腰を上げたと思ったらこういった健康オタク的なプログラムにはまり過ぎて、あれもこれも次から次へと手を出し、ふっと気がつくと一体何をしているのか解らない状態になっていたりしませんか？
この堂々巡りにはまる事で困るのは、心奥深く眠っている皆さんのエゴ＝思い込み＝魂を不自由にしている原因＝心の錘・・・・・を許し（＝緩ませる/溶かす）浄化（＝昇華/消化）するどころか、かえって雁字搦めに固く締め付けてしまう事です。
皆さん、ヒーリングするのに実は必要な物など一つないのです。皆さんは、御自分をヒーリングする術を全て持っていらっしゃいます。
何と言っても、人生そのものがヒーリングなのです。私達人間は、人生を通して自分のヒーリングを学び、先へ行けば行くほど深く高度なヒーリングをしていく事になるんです。
ご自分をヒーリング仕切った後は、ご自身はヒーリングのエネルギーで満たされますから、さらにヒーリングを続けるとその溢れ出る貴方のヒーリングエネルギーが、自然と周りの人達もヒーリングするようになります。
その頃には、犬も歩けば棒にあたる（Eevry dog has his day.)･･･くらいの勢いで、貴方が歩けば周りに寄ってくる人を幸せに導けるようになるんです。
ただそのレベルに達すると、貴方を恐れて近寄ってこなくなるお友達や知り合いが増える場合も間々あります。貴方のヒーリングエネルギーが恐いのです。
心の奥底に悲しみや怒りを隠している人達は、それに触れられる事を恐れます。長~い間、本人達もその心の傷に蓋をして、触らぬ神に祟りなしみたいに生きてきてしまったので、心のドアが貴方のヒーリングエネルギーに触れて思わず開いてしまったりするのが恐いのです。
開いてしまった方が結果的には良いんですけどね。まあ、本人にしてみれば、蓋が開く瞬間のエネルギーの波動=感動は、彼らがそれまでに経験した事のないような大きなエネルギーなので、その大きな動きにとてもショックな感じがするんですねえ。自分の内側から大地震が起こるような感じですから。
そのエネルギーは往々にして、心の奥底からの叫びみたいな号泣になります。小さい時から人前で泣いたり、喚いたり、叫んだりしてはいけないと、時にはマインドコントロールとも言える厳しい躾けを御両親や社会から受けてきた皆さんにとっては、それはしてはいけない掟を破る事になりますから、余計に恐いんです。
でもねえ、皆さん私達は人間なんですよ。たまには泣いたり、叫んだり、喚いたりしなきゃあ人間じゃあないですよ。
私は、「良い人間=神」だと思ってはいません。
往々にして皆さんがしようとしているヒーリングやより良き人生のための修行が、まるで「神」か「ロボット」か見たいな「無感情の存在」になる事と勘違いしているかのように見えるんですよね。全てのネガティヴとされる感情を押し殺して、何処かの日本のハンバーガー屋の店員のトレーニングみたいに不自然な笑顔をまるでマスクのように被るみたいな。
人間は感情があるから、人間なんです。感情をぶつけ合って、ああでもないこうでもない心の中の葛藤を経験し、いろいろな問題を克服していくから楽しいんです。それが一番人間にとってチャレンジで、エキサイティングで、自分を高める事の出来るチャンスなんです。
自分のネガティブと呼ばれる感情から逃げるのではなく、そのネガティヴな・・・つまり御自分の短所ですよねえ・・・に向かうんです。
どんなに頑張っても、皆さんの短所を消す事は出来ないのですから。
短所と長所、ネガティヴィネスとポジティヴィネスは、紙一重、つまり同じ性格の表と裏。オセロゲームの駒みたいな物です。白と黒は一つなのです。
もし貴方がご自分の良くないとされる所を取り除こうと押さえつけてしまうなら、良い所も同時に無くしてしまう事になります。押さえつけるのではなく、御自分の中に隠されているネガティブネスとポジティブネスの両面を通して自分を学び、心のキャパシティを広げていくのです。
そうしていくうちに、どちらの面をスウィッチ･オンにするのか御自分でそのチョイスが出来るようになるのです。
時には人生のスパイスとして、御自分のネガティブな面を適材適所で適度に楽しむ事が出来るお茶目な自分を、心の奥底に残しておくのを忘れないように。
それは花に例えるなら、薔薇とその棘のような物です。解りますか？ 棘があるから、魅力的なんですよ。
家のテラスでも3鉢ほど、薔薇を育てています。人生研究のために。
