カストロ家では、毎朝7時半から8時までの30分間、二人でコーヒーを飲みながら、CNNのニュースをみながら、色々おしゃべりをします。 そして、これもほとんど毎日お夕飯を終えた後に、果物とお茶で一緒におしゃべりをします。
TVを見ながらでも良いですから、できれば一日の終わりに一度、それが無理なら最低一週間に一度は、家族全員そろってその日に何があったか、どんな経験をして何を学んだのかなどの会話の時間を作るのは、大切な事です。
私が子供の頃、よく家族6人そろってお茶を飲みながら、おしゃべりをしました。
祖母が早く寝てしまう時は、女性3人はお茶の間、男2人は客間に分かれて、という事も良くありました。
母や祖母の職業がら、お弟子さんからの頂き物のお菓子や果物が沢山あって、お茶請けには困りませんでしたからね。(其の当時は、お砂糖がそんなに悪いという意識がありませんでしたから、)一時など毎日ケーキやクッキーを食べながら朝の2時まで姦しくしすぎて、岡家の女性3人そろって2週間2キロずつ太ってしまった事もあります。
ちょっと素敵な先輩との恋の話から、学校などで困った事の相談まで、母や父の知恵を借りる事も良くありました。
母や父も、仕事場で何があったか話してくれたり、人生における考え方を話してくれたり、祖母が若い頃(大正時代)のモボとモガの話を聞いたり、戦争で亡くなったおじいちゃんの話に皆で泣いたり、何だか忘れてしまったけど涙が出るくらい皆で大笑いしたり、今思い出してもそんな時間を一緒に過ごせた事は、私の感性や人間性を豊にしてくれる一つの大きな要素にもなっていると思います。そして自分が結婚してからは、こういった家族が共有する時間を作る事が家庭円満の秘訣であるという事を身に着けていた事が、とても役立っています。
私達には子供はいませんが、お子さんがいらっしゃる家庭では、こういった家族全員でする小さな積み重ねが、寂しい子、自信のない子、いつも何かを我慢しているような不幸な子などを作らない大切な方法でもあると思います。
良い事も悪い事も、何でも話し合える時間と場を親子の間、夫婦の間、家族の間に作る事は、より良い家族、より良い人間、ひいてはより良い社会を形成という意味において必要不可欠であると、提案いたします。