(その1.からの続きです。)
基本動作と姿勢を向上する事で、人生が上向きになった私のクライアントさんの例を幾つか御紹介しましょう。
御相談1.何となく人生が行き詰まっていて、先が見えない。40代前半、日本人男性。会社員。
立ち方を見ると、左は割と上から下まで真っ直ぐですが、全体的に硬直しています。その分、体の右側がだらしなく、ぶら下っている感じです。ですから、右の足先は、外側へ向いてしまっていて、両足に均等に乗れていません。胸の辺りが落ち込んで、肺を100%、使えていません。当然酸素を体に取り込む量も少ないですし、循環も悪いです。人生、いろいろ急ぎすぎなんですねえ。
目を瞑って、自分の前へ歩いてもらいました。身体感覚、この場合特に平衡感覚と触覚が機能していれば、結構真っ直ぐ前に目を瞑っても歩けるはずです。
でも、彼は10歩、右側へ丸く歩いて、元の位置に戻って来てしまいました。
目を開けていれば、勿論景色を見ているので前と思われる方向へ自分を導けますが、全身の機能は、視覚と合っていないわけです。視覚以外の彼の内側の感覚では、いつも10歩、歩くと元の位置に戻ってしまっているのです。
これでは、彼の身体感覚及びその機能は、脳に満足感を与えられません。
そして心理的には、人生が先に進んでいる満足感が得られませんし、前(=先)が見えないわけです。前に向かえていないのですから。
脊柱の左右対称の回転力を回復し、左右の身体機能を均等に使えるように、トレーニングしました。
気持ちがすっきりし、心身共に前進出来るようになりました。
(続く)