姿勢を整えようとする時に、私が注目する基本動作は4つあります。
1.立ち方
2.歩き方
3.座り方
4.話し方
です。
この4つの基本動作から、その人の過去、現在、未来が解ってしまうほど、姿勢には人生における沢山の情報が刻まれているという事です。逆に言えば、これらの基本動作を変えれば過去、現在、未来に対するその人の見方を変える事が出来るという事です。
人生が上手く行っていないと思っている人には、その人の姿勢に何らかのその人の思考を先に進ませない要素があるわけです。それを取り除いて、全身の運動機能をその人本来の、言い方を変えれば人間本来の機能に戻してあげれば、人生を今よりも自由に、そして楽に、前進できるようになります。
例えば、歩くという行為は、身体機能として前に進むという行動ですが、その動きによって変化する皮膚の感覚、目に映る映像や、その変化のスピードなどから、その人の心理まで刺激します。
前進しているつもりの人が前進出来ていなかったら、その人の心理はどういう状態になるでしょう?
別の言い方をすれば、前進するとはこういう事だというイメージやアイディアを大抵の人はもっていますが、もしそのイメージ通りに体が動いていなかったら? つまりその人のイメージと実際に起こってい事との間に、矛盾が出来てしまうわけですよねえ。
例えば、足の骨折や腕の怪我など、はっきり原因が解っている場合でも、いつも楽に出来ていた事ができなかったりすれば、結構イライラしますよねえ。
どうでしょう? 本人の気がつかない程度に身体機能上の矛盾が生じていたら?
例えば、何時も座って仕事をしている人は、足首、膝関節、股関節の三つの下半身の関節の連動性やこーディネーションが衰えているだろうというのは、今ではほとんど常識似近いですよねえ。当然脊柱の腰椎、胸椎、頚椎の動きも良くはないでしょうねえ。いわゆる猫背になっているわけですよ。っで、一生懸命、胸を張ってみるんだけど30分と持たない。
人間というのは、体だけでなく心理が働いてしまうのので、筋肉と関節の不自由さに気がつかなくても、歩くたびに何か上手く行かないと感じるわけです。しかもこの心理上起きている感覚にもかなり酷くなるまで、大抵の人は気がつきませんよね。
で、気がついた時には、何だか人生が上手くいかないという事になるわけです。
今の時代、大抵20代後半からこの矛盾が始まって、30代ですでに行き詰っている人が沢山いらっしゃいます。これを放って置くと30代後半から40台にかけて、人生に悩むという状態似なって行くわけです。
運動というは、どんな運動でも必ずエネルギーを作りますよねえ。
人間の場合、上手く行かない身体の運動機能が余計なストレスを生み、それに対応する心理がフラストレーションを生み、結果的にネガティヴなエネルギー=その人の持つ雰囲気を作り出してしまうんですねえ。そして自分の中に溜まっていくこのネガティヴなエネルギーがさらなる身体のストレスになり、筋肉と関節の不自由を促進する、といったように結局堂々巡りで、何時までたっても埒が明かないといった状態になります。
っで、結局50歳を超えた辺りから、人生を諦めたり、怒りっぽくなったり、何時も人の悪口をいったり、文句をいったり・・・・・といったような事になっていくわです。人間滞ったネガティヴ・エネルギーを何処かで発散しないと、病気になっちゃいますからねえ。
ちょっと変だなと思ったときに、サッサと問題のルーツに対応していれば、実は何のことはなく、簡単にインプルーヴ(向上)出来るんです。
しかも、身体機能を回復させるだけで、良いんです。ああ、行っておきますがジムに行ってするような、筋肉を縮めたり伸ばしたりするような運動では駄目ですよ。
心身の機能を回復する身体機能回復型エクササイズでないと駄目なんですねえ。
(続く)