最近、母が3週間ほど私たちの家に滞在していた。
3月に起こった大震災以降、日本のエネルギーはアップ&ダウンと落ち着かないし、それまで滞っていたエネルギーの浄化作用もあってか、あまり気が良くない。日本と言う場の表面のエネルギーが悪いのだ。 勿論、下から新しい場のエネルギーが上がってきてはいるのだけど。
母は74歳。約2年前に、最愛の夫を亡くしてちょっとガックリ来ている所もあるし、新しいエネルギーが表面に辿り着くまで、肉体的に存在するかどうか解らない。ちょっとそんな日本からの休暇が必要な気がして、こちらへ招待したのだ。
大人になるにつれ、母と娘という人間関係における不満などもあったりして、ちょっと疎遠気味ともいえる時期があった。私はそれが気になっていたし、彼女がこの世から卒業する前に浄化しておきたいもろもろの思いもあった。私は、自分の人生の中の「腑に落ちない事」を解かずに前に進めない事を良く知っている。この辺で、母と自分との間にある心の癖=カルマを、浄化する必要があるのを感じ取ってもいた。
3週間、ちょっとスケジュール的に上手く遣り繰りしなければならなかったけど、一緒に過ごして本当に良かった。心の荷が降りたとは、こういう事かと思った。
久しぶりに会った母は、日本での食事の悪さ(食品添加物、味の素、防腐剤、カビ防止剤などと、医薬品)から来る身体の弱り*と、腰の手術後の経過の悪さから、立つ、歩くがおぼつかない。しかも、初日に転んで、捻挫。
*こういった、不自然な食事をしている人は、脳みそがボケ気味になっていて、体の動きが安定しない。勿論、視線が定まらなかったり、声の出し方、話し方などもハッキリしなかったりする。そして、酷い内臓の悪臭がある。五臓六腑に、溜まった毒の臭いがするのだ。
母に対する私の世話の焼き方が、昔子供の頃に母が自分にしてくれた通りのそれとほとんど同じだったのが、面白かった。食事を作り、服や物を買い与え、道路の横断に手を引き、自立させるために、適当にほったらかし(勿論、目は離さず)・・・・・。
歳を取ると子供になるというのは、こういう事かと、また目から鱗が落ちた。
3週間、ほとんど毎日本物ご飯(新鮮な野菜と肉、魚、調味料は全て天然自然など)を作って食べさせ、毎日マキコ・メソッドのポスチャー・エクササイズをさせ、私が出かける時は、宿題をだし・・・・私のクラスを受けた事のある方は良く御存知でしょう。
持ってきた某有名会社の化粧品は一切使わせず、自然のオイルと石鹸だけで皮膚を磨き(これだけでも、皮膚の浄化作用がある)、毎日檸檬ジュース・ティトックス(内臓のゴミ掃除) をさせ、市販の歯磨き粉を止めさせて*、週3回ベーキングソーダで歯の汚れ取りをさせ、毎日散歩に追い出し、・・・・・・・。
*市販の歯磨き粉を使うと、歯茎が後退し知覚過敏になるし、入っているフロロイドも百害あって一利なし。ニューヨークの歯医者さんでも、結構ホーリスティックな人はそう言っています。
21日間の集中マキコメソッド特訓講座で、顔は10歳若返り、背筋も真っ直ぐ柔らかく、2週間で内臓臭はスッカリ綺麗になり、しっかり地を踏んで歩けるようになって、元気に帰っていった。
これで、当分日本のエネルギーの荒波も乗り越えられるでしょう。
ところで、外枠だけでなく内側つまり心の浄化に関しては、勿論3週間の間に色々ありましたが、帰国前日に彼女の大きな心の壁が落ちたのでした。
母は、戦争時代の物の無いを乗り越えてきた世代。物が捨てられずに、結構大きな実家は要らない物だらけ。その家を建てた時にいた6人の家族の内4人分の部屋、プラス納戸が、今では物入れ状態。母は「死ぬ前に片付けるわよ。」が口癖でした。
「帰国したら先ず、家の中を片付けなさい。」・・・・と言う話を母にしている所に、家の旦那が何を話しているんだ?と。
そして彼が母に言ったのは、「お母さん、想い出は素晴らしい、でも想い出の中に住んでいてはいけないよ。」
それを聞いた母は、突然顔を覆ってワンワン泣き出したのです。戦争で、父(私の祖父)を亡くし、彼女の母(私の祖母)を10年前に亡くし、2年前に夫(私の父)を亡くし、いろいろ胸の中に詰まっていたのでしょう。
母があんなふうに、素直に心のおく深い所から感情を出すのを見たことがありませんでした。
私も一緒に泣いて、それを見た家の旦那の目もウルウル。私と母は、家の旦那にハグされて、3人団子になって思い切り泣きました。そのお陰で心も軽くなり、素晴らしい一時となりました。
こうして3週間のアドヴェンチャーを超えて、私は母が大好きになったのです。ちょっと馬鹿なところもあるけれど、私にとって彼女は心を暖かくしてくれる存在になったのです。
親を無条件に愛せるようになる事が、スピリチュアル・プラクティスのゴールなのだと、実感しました。