自分を変えるには、自分の中の見たくない自分を観なければなりません。
自分を変えていくプロセスの中で、大抵の人がこの壁に突き当たります。でも、これが自分を変える初めの一歩。ここを通らずして、変化はありません。
この重要ポイントを通らずに変わった振りをしている事を、私は「偽善」と呼びます。偽りなのです。偽りの良い人を演じているだけ。
これを長い間やっていると、人は先ず疲れてきます。必要以上に、疲れます。当然身体の再生力は落ち、老化、硬化が早まります。また、心身のエネルギーが循環しないので、病気になります。
「心は元気だけど、身体が・・・・・・・」や「姿勢は良いのだけど(と言いながら胸をはり)、腰(肩、膝など)が痛いくて・・・・・・」
と言う人は、改めてこの言葉の意味を考えてみて下い。
人々の魂・心・身のバランス状態を表した物が姿勢です。 特に自分が人間として成長していく過程で、きちんと自分の中の問題に向き合っているかどうかが、現れます。 問題があっても、その問題に潔く向き合っている人の姿勢は、凛として美しい物があります。 問題から逃げれば逃げるほど、その人の軸は曲がり、そのために全身の肉付きもアンバラスになってしまいます。
ですから、自分を変えたいと思う人にとって、姿勢は的確な指標になります。
よくある姿勢の正し方は、胸を張るやり方ですが、何故胸を張らなければならないのでしょう?それは、胸を張らなければならない自分がそこにいるからです。胸を張らなければならない自分とは、胸を張れない自分です。 胸を張っている人の真実は、胸を張れない人です。 胸を張れない人は、胸が晴れない人–> 心が晴れない人です。
真実に向かわず、自分を誤魔化す事で無理に姿勢を矯正していると、それが次第にストレスになり、大抵年齢を重ねるごとに心身のどこかに不調がでてきます。
姿勢は大体三つのパターンに、分けられます。
1.自分の問題に潔く向かう姿勢=自分の問題を素直に受け入れ、変化を受け入れる姿勢
背骨は美しい三つのカーブを描き、頭のトップが空へ伸び、足のが地についています。何処にも力が入らず、心身が柔軟です。
これが、今を生きる姿勢で、やりたい事が何でも起こる姿勢です。
(頑張ってやりたい事をするのではなく、こうしたいなっと思った途端に、貴方のやりたい事が自然現象として生じる’姿勢です。)
2.自分の問題から逃げる姿勢=自分の問題に蓋をし抑制して、感じないようにしている姿勢
パターンA. 背骨の三つのカーブはバランスが悪く、酷い人は猫背である。頭は前にたれている。過去を無視しながらも、どこかで執着している姿勢。
パターンB. 背骨は、堅く真っ直ぐに見える。背中がが後ろへ反って、いわゆる胸を張った状態になっている事が多い。顎が上がり、頭がトップが斜め後上に向かう傾向にある。
過去にやり残しを感じながらもそれを無視して、強引に未来に進もうとする姿勢。
もし貴方が、自分の人生の中の何かを変えたいと思うなら、上記のパターン1の姿勢を目指すようにしてください。時間はかかるかもしれませんが、確実に結果が出ますし、出た結果は悪い方に戻る事はありません。 何故なら貴方の存在自体が変化していくからです。
心が晴れて、姿勢が自然に良くなっていく、つまり自分が変化していくと心身の不調起こりにくくなります。 年齢をとったから、病気になったり、心身に不調が起こったりするわけではありません。
本質的な自分と、そうでない自分(いわゆるエゴ)との間で不満足が続く事がストレスになり、そのストレスが身体に出て、病気になるのです。