人生に幸せをもたらす姿勢 第10回 自分の身体に愛を注ぐ姿勢 : Oct 22 2009

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世の中には、治療法のない難病がいくつかあります。そして、同時にそれらの現代医学では治せない病気が奇跡的に治った例も沢山あるのです。MSという、徐々に全身の筋肉、内臓までが動かなくなり、大体10年以内に死に至るという恐ろしい病気があります。MSに効く薬は、今の所ないそうです。そんな中、大変驚くべきことに、自分を愛する事でMSを完治した女性がいます。彼女は車椅子の上で動かなくなった自分の体に毎日話しかけ、まるで氷を溶かすようにゆっくり心身に溜まったストレスを解消し、すっかり治ってしまったそうです。これは、この女性だけでなく、全ての心身の痛みや問題を抱える人に当てはまることだと思います。
私のクライアントの中に、どこに行っても治らない右半身の痛みを治しに来た方がいらっしゃいます。彼は若かった頃、フット・ボールの試合中に右膝を痛めたそうです。それ以来、右腰、右肩というように順に、右半身全体に痛みが飛び火するようになったという事でした。彼は「この膝が動かないから・・・」っと、忌々しそうに自分の不自由になった右膝について話すのです。自分の身体の一部であるにも関わらず、動きの悪い右膝を嫌悪し、その結果、自分自身で右半身から目を背けてしまっていたのです。
この対照的な二つの例から学べる事は、沢山あります。常に身体の怪我は、心の怪我でもあるのです。姿勢も同じ事。丸い背中を無理に胸を張って矯正しても、その結果は長く続きません。何故丸くなってしまったのか、ご自分の身体の声を聞き、身体に話しかけ、愛を注ぐのです。すると緊張していた骨格筋や内臓筋が内側から癒やされ、リラックスし、縮んでいた背中が伸び始めます。不思議な事に、背中だけでなく全身が生き生きと蘇るのです。