人生に幸せをもたらす姿勢 第8回 心の痛みと姿勢 : Sep 24 2009

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私が姿勢に興味を持ったのは、約12年前ピラテスを教え始めた頃です。ピラテスは、一種の姿勢矯正エクササイズとしても知られていますが、やり過ぎると姿勢がかえって悪くなってしまうのです。ある時、自分も含め、ピラテスのインストラクター達の背中が、皆そろって丸いことに気が付きました。胸を張ってみたり肩を押し下げてみたり、一生懸命、正そうとするのですが、効果なし。そんな時に私は坐骨神経痛で、半年くらい苦しむ事になります。寝ても覚めても痛いのに、MRIもレントゲンも正常で、お医者様も首を傾げるばかりでした。結局、自分の身体を徹底的に研究し始め、それがマキコ・メソッドの生まれるきっかけとなりました。姿勢を研究していくうちに、肉体の姿勢以上に心の姿勢まで含めて自分を見つめなければ、本当の意味で身体が良くなっていかないことに気付きました。自分の心の姿勢つまり生きる姿勢の改善、頑固なところを治したり、考え方を柔軟にしたりすることが、坐骨神経痛を完治させる結果となったのです。「目から鱗」でした。心身の痛みの克服を通じて人生の勉強になった事が沢山ありました。まず痛みは敵ではなく、人生の先生である事。薬を飲んでごまかしても、結局は自分の痛みからは逃げられない事。痛みを超えた時、人間は脱皮し、成長する事などです。痛みは、自分の弱さを象徴します。痛みと正面から向き合うのはとても難しい事です。しかし、痛みに対する姿勢を変える事で、得る物はあまりにも大きいのです。もし何か痛みを抱えられている場合には、どうかご自身の痛みに目をつむるのでなく、勇気をもってその原因と自分自身を見つめ直してみてください。そうすることで、きっとあなたの姿勢は心身共に美しいものになります。