声は体の何処から出てくるかご存知ですか?ほとんどの方が声帯、あるいは喉とお答えになるでしょう。音としての声は、最終的に声帯を振動させる事ででます。でもこの声帯の振動を司るのは、胴体の姿勢です。声帯が無理なく十二分に振動するためには、骨盤が正しい位置におかれ、骨盤底と横隔膜が上手く連動されていなければなりません。この連動が正しく行われた時に、自然に複式呼吸になります。姿勢の悪い人は、大抵、骨盤が後ろに倒れ横隔膜がつぶれているため、肺に十分な空気も入らなければ、声帯を振動させる事も上手く出来ないのです。結果的に、声帯を緊張させ過ぎて、閉めつけてしまう事になります。良く声を使われる方は、要注意です。また、悪い姿勢から声を出すと頼りない声になってしまいます。頼りないというのは、音の強弱や大小だけでなく、真実味と言った心理的な問題まで含まれます。人が嘘をつく時、大抵いつもとは微妙に違った声の出し方になります。また、自信のない時は、声が上っ調子になったり、力がなかったりしますよね。人を信用するか否か迷った時は、相手の声が喉から出ているか、お腹の深い所から出ているかチェックすると良いでしょう。腹黒い人の声は、やはり腹黒く聞こえるものです。随分前に「ブリッ子」タイプの話し方をする人が増えたことがありますが、これはその当時の日本人の心理を物語っているように思います。声には、私達の深層心理が出てしまうのです。一生懸命話しているのに解ってもらえない場合は、声の出し方に、どこか頼りなさがあるのかもしれません。姿勢を正すと、こういった問題も解決します。声は大切な表現力の一つ、姿勢を正して声を磨きましょう。
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