人生に幸せをもたらす姿勢 第2回 本当に良い姿勢とは? : Jul 2 2009

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「良い姿勢」と言われた時、皆さんなどのような姿勢をイメージされますか?
何名かの初対面の方たちがいらっしゃる場で、「姿勢矯正の教室をされている、、、」と紹介を受けると、そのとたん周りの人達が、胸を張ってみたり、背中を立て直したり、とその場に一瞬の緊張感が走ることがあります。ただ、その緊張感からくる姿勢は長続きするものでなく、数分後には崩れてしまうものです。
本当の「良い姿勢」とは、どういうものでしょうか?
それは、自由に動ける姿勢。自分の自由を、支えてくれる姿勢です。そして、見た目にも自然で美しく、また本人にとって疲れない姿勢なのです
皆さんも良くご存知のように、背中が丸く、肩が上がって、首が前に垂れて、自信の無さそうに見えるのは、悪い姿勢ですよね。もう一つ皆さんが良い姿勢と誤解している胸を張って、肩が本来あるべき場所から体の後ろの部分にきてしまっている上体がそっくり返った姿勢、モデル立ちのような姿勢、これも実は悪い姿勢なのです。
時々、姿勢は良いのだけど、肩が、腰が、あるいは膝が痛いのよねっと言う方は、この後者の方を疑ってみると良いでしょう。
姿勢を見るとき、皆さんは、何処をご覧になりますか? 大抵、頭と上半身ですね。日本には、沢山の姿勢矯正本が出ています。どの本も、背骨か、骨盤の話です。でも、マキコメソッドでは、「良い姿勢」にとって、最も大切なのは、「足」です。足の形、動き、存在感、そして地球(床、地面)との関係が自分の姿勢を決めると言っても過言ではありません。実際に、マキコメソッドでは教室で足や膝を動かす運動をしますが、そのような運動を数十分するだけで、多くの生徒さんの腰や肩の不調は和らぎます。足への意識、正しい重心のかけ方を知ることで、背骨や肩、頭の位置なども変わってくるのです。動物としての人間にとっての最大の特徴である、二足歩行。 その要である「足」が、正しい姿勢、「良い姿勢」の身体の定礎なのです。 日本語で「地に足をつける」、英語で「Grounding」。私達人間は、いかに足と地面の感覚が、より良い姿勢(posture & attitude)に大切か知っているわけです。足と地面との関係を見れば、それまでの人生における心理状態がわかります。「良い姿勢」は、心の姿勢を支えてくれます。一見、体の姿勢とは何の関係もなさそうな心の問題も、「良い姿勢」を目指す事で、大抵自然に解消されて行きます。心と身体は、姿勢を通して一つに繋がっているのです。

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