「瞑眩(めんげん)せねば、癒されず」と、昔の中国医学の本に書いてあるそうです。
瞑眩とは、つまり好転反応の事。どんな病気も、この好転反応を経験して、初めて本当に治った事になります。この好転反応を悪い症状という判断のもとに、薬で止めてしまっては治った事にはなりません。
自然治癒には、この瞑眩反応が必ずと言って良いほど着いてきます。
例えば、皮膚疾患のある人が、皮膚に良いとされる温泉に行きますと、初めの2~3日からその皮膚病が酷くなったかのような反応が出ます。これは、皮膚疾患の原因になっている身体中に蓄積された毒素が体外へ一辺に出ている証拠なのです。 でも、ここで瞑眩反応を知らない人は、驚いて温泉に入るのをStopするか、皮膚病の薬を塗ってこの瞑眩反応を止めてしまうのがオチでしょう。
でも、この瞑眩反応を止めるという行為は、それ以後の貴方の健康全体に悪影響を及ぼします。もともとあった症状が悪化し続けるか、倦怠感や発熱などの他の症状がおこったりします。
また、アトピーなどの疾患で長い間ステロイドなどの薬を使っていた場合、その瞑眩反応はかなり酷いものになるだけでなく、瞑眩反応の期間が長くなる事もあります。瞑眩反応の程度と期間は、貴方のこれまでの人生の中で、どれだけ自分に不必要なもの、自分に成りえない物を身体に溜め込んでいるか、どのくらい長い間自分の自然治癒の必要性を無視してきたかによるのです。
病気は一つの人生の転機、つまり成長の過程です。そしてどんな人生においても、ある変化が起こるときはなんらかの痛みを伴うもの。その痛みを超えたところに新しい未来が在るという事だと思います。瞑眩反応も、その変化のための痛みの一つ。静かにその嵐が通り過ぎて、素晴らしいお天気になる時を待つしかないのです。
貴方が一時, 覚悟を決めて、ご自分の人生の健康のあり方を改善するよう心がけるなら、寿命が来ない限りどんな病気も治るチャンスがあると私は信じています。そのチャンスを生かせるかどうかは、貴方の勇気次第でしょう。
瞑眩反応は、自分へのチャレンジだという事です。自分の問題を乗り越える事が出来るのは自分しかいません。 自分を癒やせるのは自分しかいないのです。